〜自分で点検したい人向けの基礎知識〜
「床下って気になるけど、どう見ればいいの?」
そんな方のために、シロアリ・湿気対策の
プロが“自分でできる 床下点検 ”のポイントを解説します。
※ただし、点検は危険が伴う作業でもあるため、「ここまでは自分でOK」「ここから先はプロへ依頼」という境界もきちんとお伝えします。
まず知っておきたい:
床下点検 の重要性
床下は家の土台。湿気や害虫が入りやすく、木材が腐ったりシロアリが発生したりすると、家の寿命に直結します。
とくに水回りや玄関下は要注意。
普段見えない場所だからこそ、早期発見が大切です。
▼ 自分で点検する前に:道具を準備しよう!
点検を安全かつ効率的に行うためには、最低限の道具があると安心です。
以下の記事では、実際の現場でも使っている「 床下点検 にあると便利な道具5選」を紹介しています。
👉点検のプロが教える床下点検ガイド[道具紹介編] | 広島住宅検査(広島のホームインスペクション)
■ 自分で点検できる主な
チェックポイント
床下の通気口(外から確認OK)
家の外周にある「床下換気口」。
ここが塞がっていないか・通気できているかをチェックしましょう。
チェックポイント
- 落ち葉や物で塞がっていないか?
- 通気口の中が湿気で白っぽくなっていないか?
床下収納庫や点検口からのぞく
(無理に入らない)
キッチンや廊下にある点検口を開けて、懐中電灯でのぞいてみましょう。
無理に床下へ入らないでください。
※湿気やホコリが多く、慣れていないと危険です。
チェックポイント
- 水回り下に水たまり・湿った土がないか?
- 木材に変色・カビ・腐りがないか?
- 配管に水漏れの形跡(白いカルキ跡、湿りなど)
- 断熱材が落ちていないか?
基礎の外側を確認(蟻道がないか)
外周の基礎をぐるっと回って、シロアリの蟻道(ぎどう)がないかチェック。
蟻道とは?
土を盛り上げたような、細い“土の筋”。
玄関周り・水回り近くの基礎立ち上がりに多く見られます。
■ 危険サイン!見つけたらプロに依頼すべき症状
次のような症状があれば、迷わずプロに相談してください。
- 木材が変色・ボロボロ・柔らかくなっている
- 蟻道や羽アリを見つけた
- カビ臭や強い湿気を感じる
- 床がフワつく・沈む
- シロアリの糞のような木くずがある
■ 注意:こんな時は絶対に自分でやらない!
- 点検口から中に入ろうとする(転倒・閉じ込め・吸引リスクあり)
- シロアリを見つけて市販薬で対応しようとする(逆効果になる場合あり)
- 電気配線やガス管周りをいじる(火災・漏電の危険)
最後に:プロの点検で
「見えない安心」を手に入れる
自分で点検することで「異常のサイン」に気づけるのは大事なことです。
ただし、床下の本格的な調査や処置はプロでなければ難しいのが現実。
- 狭所での確認・撮影
- 木部の内部確認(打診や器具による診断)
- 湿気対策や防蟻処理
こういった作業は、私たちのような専門の資格と経験を持つ業者にお任せください。
今回の記事 まとめ
- 水回りや玄関ホール下は特に要注意
- 通気・湿気・木部の変色に注目してチェック
- 蟻道や羽アリ、カビ臭はプロへ早急相談
- 安心・安全のためには、年1回のプロ点検がおすすめ!
「ちょっと気になる」「床下が心配かも」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。
見えない場所こそ、プロの目でしっかり確認します。