Author Archives: yanita

【建物状況調査】軒天に「クモの巣?」実は塗膜の浮きと微細なヒビ割れ

〜見逃しがちな部位も丁寧に確認しています〜

軒天 塗膜のヒビ

先日実施した建物状況調査の現場で、軒天(屋根の裏面)にて
一見「クモの巣?」のように見える箇所を発見しました。

軒天 塗膜のヒビ 拡大

よく観察し、棒などで軽く触れて確認したところ、
弾性塗料が経年劣化で浮き始め、一部に微細なヒビ(クラック)が入っている状態でした。

  • 部位: 軒天(外部天井部分)
  • 症状: 塗膜の浮き・一部ヘアークラック
  • 塗料: 弾性塗料仕上げ
  • 雨水の影響: 直接かかりにくい部位のため、今すぐの雨漏り等のリスクはなし

現状では構造的な問題や雨水侵入の心配はないと判断されましたが、今後の経過観察が必要な箇所として、施主様にはご報告させていただきました。

今回のように、軒天のヒビは非常に目立ちにくく、見逃されがちです。

塗装の浮きが“クモの巣”や“汚れ”に見えることも多く、目を凝らし、実際に触れて確認することで初めて分かることもあります。

建物状況調査では、外壁・屋根だけでなく軒天や細部まで丁寧に確認し、必要に応じて報告・記録しています。

「問題がないのになぜ報告?」と思われることもあるかもしれませんが、

“現時点で問題はない”という情報も、お客様にとっては安心材料の一つです。

小さな劣化も放置すれば将来的な補修の手間やコストに繋がります。

早めに気づいておくことで、適切なタイミングでの補修判断が可能になります。

建物状況調査は、「今、問題があるかどうか」を調べるだけでなく、

将来にわたって家を長持ちさせるための“予防的チェック”でもあります。

細かい部分にも目を配り、万が一の不具合の芽を見逃さない。

それが私たちプロのインスペクターの役目です。

中古住宅購入前、売却時、定期点検など、さまざまなシーンでご依頼いただいています。

安心・納得できる住宅取引のために、まずはお気軽にご相談ください。

建築年がわからない住宅でも、耐震診断はできます!

「うちの家、いつ建てられたのか分からなくて…」

耐震診断のご相談をいただく中で、実はよくあるご質問です。

結論から言うと、建築年がはっきり分からない場合でも、耐震診断は可能です。

そして、私たちの方で建築年を調べることもできますので、ご安心ください。


  • 書類が見当たらない
  • 増改築していて、どこが最初か分からない
  • 中古で購入していて、詳細を把握していない など

実際に、築年数の記録が手元に残っていないお客様も多くいらっしゃいます。

耐震診断の判断基準となるのは、「建築確認を受けた日」が昭和56年(1981年)5月31日以前か以後かです。

これは、耐震基準が大きく改正された日であり、それ以前の住宅は「旧耐震」とされ、地震による倒壊リスクが高いとされています。

建築確認台帳の記録や固定資産課税台帳など、私たちが役所での調査代行を行うことも可能です。

状況によっては、現地調査の結果から建築年代の推定も行えます。

「建築年が分からないから耐震診断は無理かも」と思っていた方も、

まずはお気軽にご相談ください。

必要に応じて調査を行い、最適な診断をご提案いたします。

  • 古い家に住んでいて、建築時期があいまい
  • 耐震性が心配だけど、どこから手をつければよいか分からない
  • 相続・売買前に建物の安全性を確認しておきたい

外壁塗装って、なんのため?実はとっても大切なんです!

今日は「外壁塗装って、どうして必要なの?」というお話です。

外壁は、毎日雨や紫外線にさらされているため、年月とともにどうしても傷んできます。

外壁塗装は、そんな外壁を守る“バリア”のような役割を果たしているんです!

もし塗装が剥がれたまま放置していると…

  • 外壁にひびが入ったり
  • カビや苔が生えたり
  • 雨水が中に入り込んで建物の内部が傷んだり…

といったトラブルにつながることもあります。

だからこそ!

外壁塗装は定期的にメンテナンスすることがとっても大切なんです。

「そろそろ塗り替えかな」と思ったとき、意外と悩むのが色選び

せっかくならお家がパッと明るく見えるような色にしたいけど、

「実際に塗ってみないとイメージがつかない…」という声もよく聞きます。

そこでおすすめなのが、外壁カラーシミュレーション

自社では、お客様のお住まいの写真を使って、

ご希望の色でシミュレーションすることが可能です。

カラーシミュレーションの結果

✅ クラウド経由でリアルタイムにご確認いただけます

✅ 印刷してお渡しすることも可能です

「こんな雰囲気にしたい」「周りの家と調和する色がいい」など、

ざっくりとしたご希望でも構いません。

お気軽にご相談ください!


「外壁塗装って必要なの?」と感じていた方も、

この記事をきっかけにちょっと身近に感じていただけたら嬉しいです。

気になる方は、ぜひ一度お問い合わせくださいね!

夏こそ注意!ホームインスペクションで見つかる“見えない劣化”とは?

夏は屋外だけでなく、実は住宅内部にも大きな負担がかかる季節です。

特に床下や屋根裏といった目に見えない場所では、湿気や熱がこもりやすく、構造材の劣化や害虫被害が進行していることも珍しくありません。

「見た目はきれいな家だったのに、住み始めてからカビやシロアリが…」

そんな声を防ぐために活用されているのが、ホームインスペクション(住宅診断)です。

■ 床下の湿気とシロアリ被害

夏の床下は、湿度が80%を超えることもあり、木部が常に湿った状態になることがあります。

この状態が続くと、

  • 木材が腐朽する
  • カビが発生する
  • シロアリが活動しやすくなる

などのリスクが高まります。

実際、夏場に実施したホームインスペクションで「根太の下にシロアリが食い込んでいた」といった事例も確認されています。

夏は日差しが強く、屋根裏の温度が40〜50℃以上になることも。

その熱の影響で、断熱材がずれていたり、換気が十分でなかったりすると、室内の冷房効率が下がるだけでなく、構造体が劣化する原因にもなります。

さらに、過去の雨漏り跡や結露が原因で木部が腐っているケースも。


実際にあった点検事例

床下点検の結果、カビと腐朽菌が木部に広がっていた

→ 防湿シート+換気扇の設置で対策。

屋根裏の断熱材が落下していた

→ 冷房が効かない原因はこれ。断熱材を再配置し、屋根裏換気を強化。

雨漏り跡を発見 → 壁クロス裏にカビ発生

→ 外部板金の浮きが原因。早期対応で内装リフォームを最小限に。


▶ 点検の流れ(一例)

  1. ヒアリング(築年数や気になる点を確認)
  2. 目視・機材を用いた点検(床下・屋根裏・外壁・設備等)
  3. 報告書の作成とご説明
  4. 必要に応じてリフォームや修繕のご提案

点検は1〜2時間程度で完了。報告書付きで中古住宅購入時の安心材料にもなります。

見えない場所で進行する夏の住宅劣化は、見逃すと後々大きな費用がかかる可能性もあります。

住宅購入前・リフォーム前はもちろん、住み続ける家でも「今の状態を確認しておきたい」と思った時がベストなタイミングです。

あなたの家、夏のダメージに耐えられますか?

気になる方は、お早めにご相談ください!

リフォーム前に必須!アスベスト事前調査とは?罰則・義務・代行サービスを詳しく解説

2023年10月より、建物の解体や改修工事を行う際は、有資格者によるアスベスト(石綿)事前調査が義務化されました。

対象となるのは、住宅や施設などをリフォーム・解体・補修する前の工事です。


アスベストは、天然の繊維状鉱物で、「耐熱性」「耐久性」「絶縁性」に優れていたため、昭和の時代を中心に多くの建材に使われていました。

たとえば、天井材・壁材・床材・スレート屋根・外壁ボード・配管の断熱材などです。

Q2. なぜ今、問題になっているんですか?

アスベストは、飛散した繊維を吸い込むと肺がん・中皮腫・アスベスト肺などの重い病気を引き起こすことがわかっており、現在では使用も製造も禁止されています。

しかし、過去に建てられた建物にはまだ多く残っているため、解体・改修工事の際に飛散のリスクがあるのです。

Q3. 調査はどんな建物が対象ですか?

築年数や建物の用途にかかわらず、リフォーム・解体・補修などの工事をする際はすべて対象になります。

戸建て住宅、マンション、アパート、商業施設、工場など幅広い建物が該当します。

Q4. アスベストがあった場合、どうすればいいの?

アスベストが使用されていた場合でも、すぐに危険というわけではありません。

大切なのは、「飛散させない対策」です。

必要に応じて、除去・封じ込め・囲い込みなどの処理方法を検討する必要があります。

その際は、専門業者による対応が必須です。

Q5. 自分の家にも使われているか不安です…

ご自身で判断するのは非常に難しいため、事前調査を行うことで正確な把握が可能です。

調査結果に基づき、工事の内容や対策も変わるため、早めの調査をおすすめします。


この調査を行わず工事を進めてしまうと、30万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、一定規模以上の工事では、調査結果を労働基準監督署や自治体へ報告する必要もあります。

調査は誰でもできるわけではありません。

令和5年10月からは、専門講習を修了し、登録された調査者が行う必要があります。

  • 自社に有資格者がいない
  • 担当者が多忙で調査が間に合わない
  • 書類提出や報告業務に手が回らない

そんなお悩みをお持ちの事業者様を、弊社が代行調査という形でサポートいたします。

アスベストの事前調査でお困りの際は、

ぜひご相談ください。

現地調査~報告書作成まで、一括対応いたします。

夏型結露とは?住宅を守るために今できること

結露といえば冬の窓まわりを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は夏にも結露は発生します

しかも、目に見えない場所(壁の中・天井裏・床下)で起きることが多く、住宅に深刻な影響を与えることがあります。

これを「夏型結露」といいます。

夏型結露は、以下のような条件で起こります。

1.外気温と湿度が高く、建物内が冷房で冷やされている

2.外の暖かく湿った空気が、壁内や床下などの冷えた部分に入り込む

3.その結果、内部で水蒸気が冷やされて結露(水滴)になる

床下のプラスチック製束に結露

床下のプラスチック製束に水滴ができる。

特に近年は高気密・高断熱の住宅が増えており、壁体内に湿気がこもりやすい構造になっているため、夏型結露のリスクが高まっています。

見えない場所での結露が続くと、
次のようなリスクがあります:

木材の腐朽

カビの発生と拡散

シロアリ被害(湿気のある木材を好む)

健康被害(アレルギーや喘息の原因になることも)

一見キレイな家でも、壁や床下では
静かにダメージが進行していることも少なくありません。

◎ 換気をしっかり行う

通風設計や換気扇の見直しで、湿気をこもらせないことが大切です。

◎ 断熱材・気密施工のチェック

断熱材が偏っていたり、気密性が不十分な場合は、結露が起きやすくなります。

◎ 調湿建材の活用

吸放湿機能のある内装材などを採用することで、湿気のコントロールが可能です。

◎ プロによる点検を受ける

壁の中や床下など目視できない部分は、
住宅診断(ホームインスペクション)や
床下点検のプロによる確認が効果的です。

弊社では、床下点検や断熱状況の確認、気密測定、さらには防蟻処理まで一貫して行っております。

夏型結露による被害の多くは、「気づいたときには手遅れ」になっているケースが少なくありません。

今のうちに建物の健康状態をチェックして、大きな修繕工事になる前に予防策を講じることが重要です

▶ こんな症状があればご相談を!

カビ臭い、湿気が多いと感じる

畳やフローリングがベコつく

冷房を入れると逆に空気が重い

床下の湿気や断熱材の劣化が気になる

調査・点検のご依頼、お気軽にどうぞ!

項目内容
夏型結露とは夏の湿気が建物内部で結露を起こす現象
主な発生場所壁の中、床下、天井裏など
主な被害腐朽、カビ、シロアリ、健康被害
対策換気、断熱見直し、気密改善、点検
おすすめ対応プロによる住宅診断・床下調査

最大115万円!耐震改修補助金でお得に地震対策|申請受付中

「実家が古くてちょっと心配」「地震対策、まだ何もしていない」

そんな広島市在住の皆さまに朗報です。

広島市では耐震改修工事に対する補助金制度の申請を受付中です!

対象者であれば、工事費の最大80%・上限115万円の補助が受けられる制度で、先着順で予算がなくなり次第終了となります。

「補助金が出るうちに、しっかり備えたい」

そう思った方は、この機会にぜひご検討ください。


▶ 補助対象となる住宅

昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された木造住宅(旧耐震基準)

・地階を除く階数が2以下

・耐震診断で「上部構造評点が0.7未満」、または「簡易診断の評点合計が7以下


上部構造評点とは、家の「地震に対する強さ」を数字で表したものです。

特に建物の柱や梁など、上の部分(上部構造)がどれだけ揺れに耐えられるかを評価します。

例えば、評点が「1.0」なら現行の耐震基準をギリギリ満たしているレベル

「1.5」以上なら安心できる強さとされています。

耐震診断や補助金の対象になるときにも、この評点がよく出てきますよ!


▶ 補助内容(令和6年度)

・補助額:工事費の80%以内(上限115万円)

・対象工事:耐震診断に基づく耐震改修工事

対象住宅の上部構造評価点を1.0にするために必要な補強工事。
建築士が設計、工事管理をします。

・申請受付枠:先着順で受付中!枠が埋まり次第終了

補助金を使うメリット

自己負担が大幅に軽減!

通常100万円以上かかる耐震補強工事が、補助金により大幅に負担軽減。

倒壊リスクを最小限に

1981年以前の旧耐震住宅は、震度6〜7の地震で倒壊の危険が高いとされます。補強により命と財産を守る備えに。

売却時の資産価値もアップ

補強済の住宅は、売却時に住宅ローン減税や登録免許税の軽減などの優遇が可能になります。

1.【事前相談】
 ↓まずは住宅ケンコウ社へご相談ください

2.【耐震診断】
 お住まいの診断を実施し、対象かどうかを確認します

→ 必要に応じて「簡易耐震診断」や「耐震診断」を行います

←耐震診断について

※現在作成中 しばらくお待ちください。

3.【補助金申請】
 診断結果を基に必要書類を作成・提出します

4.【交付決定】
 広島市から交付決定の通知が届きます

5.【工事着工】
 耐震補強工事を実施します(補助金対象工事)

6.【完了報告・補助金交付】
 工事完了後に報告書を提出し、補助金が交付されます

【注意】補助金を受けるには「工事前の申請」が必須!

補助金制度は「工事前」に申請し、交付決定を受ける必要があります。

「とりあえず工事を先に…」という場合、補助の対象外となってしまうため注意が必要です。

こんな方は今すぐチェック!

  • 「実家が古くて不安。子どもや孫に残す前にしっかり備えたい」
  • 「リフォームを考えていたが、どうせなら補助金を使って地震対策も」
  • 「空き家を相続したが、倒壊が心配で困っている」

住宅ケンコウ社では、広島・山口エリアで数多くの耐震診断・補強工事を手がけてきました。

▶ 当社の耐震関連業務

  • 耐震診断
  • 補助金申請書類の作成・代行
  • 耐震設計・補強工事の施工
  • 耐震基準適合証明書の取得支援
  • 売却前の耐震相談・証明書発行にも対応

「住宅の安全」と「お客様の損をしない判断」をサポートする地域密着型の建物専門会社です。

↓料金についての記事はこちら

耐震補強は「今の暮らしの安心」だけでなく、「将来の資産価値」にも大きく関わる工事です。

補助金が活用できるこの機会に、一歩踏み出してみませんか?

うちだけ揺れてない?地震のたびに家がグラグラ…その原因と対策とは

「地震が来ると、家の中がすごく揺れる気がする…」

そんな違和感、感じたことありませんか?

実はその“揺れすぎる感じ”、住宅の構造や経年劣化によるものかもしれません。

今回は「家が揺れすぎる原因」と「早めにできる対策」についてご紹介します。

  • 隣の家と比べて明らかに揺れている
  • 2階が特に大きく揺れる
  • 棚の物がよく倒れる

実はこれ、「気のせい」ではありません。

建物の構造や劣化具合によって、同じ地震でも揺れ方がまったく変わるのです。

  • 1981年(昭和56年)以前の建物は「旧耐震基準」
  • 筋交いや金物の不足
  • 壁の配置バランスが悪い家も
  • 木材の劣化や白蟻被害によって強度が落ちている
  • 地盤の緩みや不同沈下
  • 壁や柱がすでに“ズレ”ていることも
  • 増改築時にバランスが崩れてしまうケースも
  • 筋交いや梁が抜けて耐震性が落ちる場合あり
  • 壁のバランス・基礎の状態・構造材の劣化を総合評価
  • 「揺れすぎの原因」が明確に
  • 補強が必要な場合、工事の提案も可能

最大115万円!耐震改修補助金でお得に地震対策|申請受付中

📌 住宅ケンコウ社では、耐震診断の実施はもちろん、床下・屋根裏の詳細点検も行っています。

写真付きの報告書で、現状を“見える化”してご説明します。

  • 耐震金物の追加
  • 筋交いや合板の補強
  • 基礎の補強、束石の打ち直しなど

※リフォームの際に合わせて行うのもおすすめです。

地震のたびに「うちの家、揺れすぎじゃない?」と感じたら、

それは家が出している“注意信号”かもしれません。

🔍 気になる方は、まずは耐震診断から始めてみませんか?

※金額についてはコチラをご覧ください→ 料金について

診断のみのご相談でもお気軽にどうぞ。

床がペコペコ…これって大丈夫?実際の床下映像で解説する劣化のサイン

■ 「床がペコペコ」ってどういう状態?

「最近、床がやわらかく感じる…」「歩くと沈むような感覚がある」

そんな違和感を感じたことはありませんか?

実はこの現象、床板や根太(ねだ)といった床の構造部材が劣化しているサインかもしれません。

今回は、実際に劣化した床板の下から撮影した映像をご紹介しながら、原因と対策について解説します。

■ 実際の床下動画をチェック

動画では、床板の裏側が踏むと動く様子が確認できます。

床下から見た「ペコペコ」のリアルな状態は、普段の生活では見えないからこそ重要です。

■ 床がペコペコする主な原因

経年劣化

築20年以上経過した住宅では、合板の層が剥がれて強度が落ちることがあります。

湿気やシロアリの影響

床下の湿気が多いと木材が腐りやすくなります。シロアリが原因となる場合も。

施工不良や下地のたわみ

釘が浮いていたり、根太間隔が広すぎたりすると沈みやすくなります。

■ 放置するとどうなる?

  • 床が抜ける危険性
  • シロアリやカビの発生リスク
  • 二次被害として内装材や家具への影響

安全面・衛生面からも、放置は避けるべき状態です。

■ 対策と修繕方法

状況に応じて、次のような対応が必要です。

劣化の程度対応内容
軽度(表面のたわみ)合板の補強、表面材の張替え
中度(構造材の弱り)根太や床組の部分交換
重度(腐朽・シロアリ)被害部の撤去・薬剤処理・全面張替え

■ プロの点検で「見えないリスク」を確認しましょう

床が沈む違和感は、「何かがおかしい」という住宅からのサイン。

専門業者による床下点検を行えば、

・どこがどれだけ傷んでいるか

・補修が必要かどうか

が正確にわかります。

■ まとめ:動画で見る劣化は、”他人事”じゃない

今回の動画で紹介した床下の様子は、決して珍しいケースではありません。

「床がペコペコする」というご相談は、年々増えています。

不安を感じたら、まずは点検を。

当社では点検からご提案、施工まで一貫対応しております。

お気軽にご相談ください。

床下点検で見つかった“思い出かもしれないもの”──写真で確認しながら判断した一件

床下点検中に見つかった“思い出かもしれないもの”

「昔、犬を飼ってたんだけど、ある日いなくなっちゃって…」

床下点検の前、ご高齢のご主人様がふとこぼされたひと言でした。

それは思い出話のようでもあり、どこか未練のようにも聞こえました。

そして点検作業中、床下で骨のようなものを発見しました。

状態や大きさから見て、おそらく小動物のものであることは間違いありません。

ただ、それが本当にワンちゃんのものかどうかは、この時点では断定できませんでした。

直接伝えるのではなく、慎重に確認をとる

ご高齢の方に、はっきりとした確証のないまま伝えるのは適切ではないと判断し、

ご家族に確認を取らせていただくことにしました。

ご子息様は遠方にお住まいでしたが、点検報告書と一緒に写真をメールでお送りし、

お電話で状況をご説明させていただきました。

「父が昔話していた犬のことかもしれませんね」と、少し驚かれた様子でしたが、

写真を確認されたうえで、「消毒はお願いできますか」とのお返事をいただきました。

床下に残された“痕跡”と向き合う

住まいの床下には、長年の暮らしの痕跡が残されていることがあります。

湿気、カビ、シロアリのリスクだけでなく、今回のように動物の痕跡が残っている場合もあります。

特に、動物の遺体がある可能性がある場合、時間が経過していても衛生面のリスクが残ります。

そのため今回は、適切な方法で床下全体の消毒処理を実施させていただきました。

点検は“記録”と“心配り”の両方が大切

私たちが行う点検は、ただ結果を数値で記録するだけの作業ではありません。

ご家族の気持ちや、住まいに残された「記憶」にも寄り添いながら進めていくことが求められます。

今回は、はっきりと「犬の遺骨です」と断定はできませんでした。

だからこそ、判断はご家族に委ねる形をとり、写真付きの報告書とともに、丁寧にご説明しました。

まとめ

見えない場所にこそ、長年の生活の痕跡やリスクが隠れていることがあります。

床下点検は、家を守るためだけでなく、大切な“家族の記憶”と向き合う機会になることもあります。

「気になることがある」「ずっと点検していない」──

そんな時は、お気軽にご相談ください。私たちが住まいの安心をお手伝いします。