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Monthly Archives: 8月 2025

築10年の中古住宅は本当にお得?

購入前のチェックポイントと「見えない劣化」対策も解説!

築10年の中古住宅は、価格が手ごろで、立地条件の良い物件に出会える可能性が高いのが魅力です。

外観や内装も比較的新しく、リフォーム費用が最小限で済むことから「すぐ住める家」として人気です。

しかし、表面ではわからない“見えない劣化”や保証の切れ目、シロアリ予防の再施工時期など、気を付けるべきポイントも多くあります。

この記事では、「築10年の住宅」を検討している方に向けて、

購入前に確認しておきたいポイントやリフォーム費用の目安、シロアリ対策の再施工の必要性について、わかりやすく解説します。


築10年の住宅は、住宅ローンの保証や主要設備のメンテナンスがひと区切りとなるタイミングです。

表面的にはきれいに見えても、以下のような部分に経年劣化が出始めることもあります。

  • 外壁・クロスの劣化や汚れ
  • 水回り設備の不具合(におい・詰まり)
  • 電気・配管設備の老朽化
  • シロアリ予防の効果切れ など
住宅ケンコウ社の案内キャラクターが、まだ新しいって思ってたけど、見えないところが心配かも・・・と吹き出しで伝えている画像

多くの新築住宅では、シロアリ対策が建築時に行われています。

ただし、その効果は約5年が目安とされており、築10年の住宅はすでに期限切れの状態である可能性が高いです。

再施工されていない場合、以下のようなリスクがあります。

  • 床下の湿気がこもり、木材が劣化
  • 白蟻が侵入しやすくなる
  • 将来的に修繕費が高額になる など
住宅ケンコウ社の案内キャラクターが、外からじゃわからないし、怖いなぁ・・と吹き出しで伝えている画像

🔍 対策のポイント:購入前に必ず床下点検を依頼しましょう!


築10年の住宅は、フルリフォームまでは不要な場合が多いものの、

下記のような箇所は購入前に状態を確認し、費用も見積もっておくと安心です。

リフォーム箇所費用の目安チェックポイント
クロスの張り替え約40~60万円汚れ・剥がれ・におい
屋根・外壁塗装約80~140万円色あせ・ひび割れ・苔
水回り(キッチン・風呂・トイレ)15~150万円サビ・におい・詰まり
シロアリ予防再施工約10~20万円床下環境により変動

⚠ 特にシロアリ対策は目に見えないため、

「見た目がきれいだから大丈夫」と思って購入すると、後悔するケースもあります。


新築住宅には「住宅品質確保法」により、構造躯体部分などに10年間の保証が義務づけられています。

つまり、築10年はちょうど保証が切れるタイミングです。

この保証が切れた後に雨漏りや構造の不具合が発覚すると、すべて自己負担になることも。

🔍 住宅診断(インスペクション)を活用して、購入前に状態を把握しておきましょう。


住宅は「買って終わり」ではなく、定期的なメンテナンスが長く快適に暮らすためのカギとなります。

以下のような項目を定期的に確認・対応していくことが重要です。

  • 外壁や屋根の劣化(サビ・汚れ)
  • サッシ・ドアの建てつけ不良
  • 排水の詰まり・臭気
  • ブレーカーや照明の不具合
  • シロアリ予防の定期施工

弊社では、中古住宅購入前のホームインスペクション(住宅診断)や、
シロアリ予防の再施工・床下点検にも対応しています。

  • 「気になる物件があるけど、状態が見えない」
  • 「床下が心配なのでチェックしておきたい」
  • 「購入後のトラブルを防ぎたい」

といった方は、ぜひお気軽にご相談ください。


  • 築10年の中古住宅は、外見がきれいでも保証や設備の劣化に注意
  • シロアリ対策の再施工は必須と考え、床下点検を忘れずに
  • 設備リフォーム費用は事前に把握しておくと安心
  • 購入前に住宅診断+シロアリチェックを行うことで、将来的な後悔を防げます
「新築」っていつまで?

「新築」っていつまで?~定義・未入居物件との違いを解説~

「新築」「未入居」「築浅」
って似ているようで、実は全然違う――

住宅購入を考えている人なら、必ず目にする言葉ですが、正確な意味を知らないと後悔につながることも。

「新築」とはいつまでの物件を指すのか、法律的な定義や「未入居物件」との違いを、
わかりやすくご紹介します。


新築住宅の定義は、法律(住宅の品質確保の促進等に関する法律 第2条第2項)にしっかり記載されています。

新築住宅=建築後1年未満 + 未入居

(人が住んだことがない)

この2つを満たしていないと、「新築」とは名乗れません。

キャラクターセリフ「“新築”と呼べるのは、完成から1年以内で、
誰も住んでいない家だけなんだよ!」

建物の完成日は「検査済証」に書かれた日付で判断します。

つまり、その日から数えて1年以内の未入居住宅だけが「新築」と表記できるのです。

キャラクターセリフ「“1年未満”っていつから数えるの?それは“検査済証”の日付からなんだ!」

「未入居物件」は、建物が完成してから1年以上経過しているけど、まだ誰も住んでいない家のこと。

見た目はピカピカでも、法律上は新築ではありません。

キャラクターセリフ「“未入居”と書いてあっても、建物が古いなら新築じゃないよ!」

「築浅物件」は、すでに入居歴がある家のうち、比較的新しいものを指す不動産用語です。

✅ 一般的に「築1年~5年程度」

✅ 見た目が新しくても「中古住宅」扱い

「新築」とは明確に区別されています。

キャラクターセリフ「“築浅”は住んだあとがあってもOK。築年数が少ない中古物件のことなんだ!」

✅ 「新築」と呼べるのは

→ 検査済証から1年以内 + 誰も住んでない物件

✅ 「未入居物件」は

→ 誰も住んでないけど1年以上経過した家

✅ 「築浅物件」は

→ すでに誰かが住んだあとの、築年数が浅い中古住宅

不動産広告の表現に惑わされず、制度や税制、保証までしっかり見極めて住宅を選びましょう。

キャラクターセリフ「見た目じゃない、定義が大事!ちゃんと知って安心のマイホーム選びを!」

✅ さらに知っておきたいポイント

税制や保証の違い

新築住宅は「住宅ローン控除」や「新築住宅保証制度」が適用される場合がありますが、未入居や築浅では条件が異なることがあります。

広告表記の注意点

「新築風」「リノベ済み」などの表現は法律上の「新築」ではないので要注意。


Q1. 新築と未入居で税制や保証はどう違う?

  • 新築住宅は住宅ローン控除や新築住宅保証制度(10年保証)が適用されるケースが多い。
  • 未入居物件は「新築」扱いではないため、保証や税制の条件が異なる場合あり。購入前に必ず確認。

Q2. 「新築風」「リノベ済み」ってどういう意味?

  • 「新築風」は見た目が新築に近いだけで、法律上は中古住宅。
  • 「リノベ済み」は内装や設備を新しくしているが、構造や築年数は変わらない。

Q3. 新築と築浅で資産価値はどれくらい違う?

  • 新築は購入直後に価格が下がりやすい(初期減価)。
  • 築浅は価格が安定しやすいが、保証や税制の優遇は少ない。

Q4. 「検査済証」ってどこで確認できる?

  • 建築確認検査を終えた証明書で、建築会社や不動産会社が保管。
  • 購入前に必ず確認することで「新築」かどうか判断可能。

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