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現場で見た“小さなびっくり”シリーズ【 キクイムシ 】

~シロアリと思ったら…まさかのアイツ!?~

「床に小さな穴がたくさん空いているんです。これってシロアリじゃないですか?」

そんなご相談を受けて、築15年の木造住宅へ調査に伺いました。

現地で床を確認してみると、確かにフローリングの表面に小さな穴がポツポツ。

「これはシロアリかも」と思いながら、念のため詳しく見てみると……

実は キクイムシ による被害でした。

■ キクイムシ ってどんな虫?

キクイムシ は「木を食う虫」。

フローリングや家具などの乾いた木材の中に卵を産みつけ、

幼虫が木材内部を食べながら成長し、やがて成虫となって外に出るときに小さな穴(穿孔穴)を開けます。

つまりこの穴は、“ キクイムシ が出ていった痕跡”なんです。

キクイムシが出てきた穿孔穴

■ 穿孔穴に注意!「出たあとの穴=安全」じゃない

現場でよくあるのが、

「もう虫はいないなら大丈夫ですよね?」というお声。

でも実は、この穿孔穴は次世代の キクイムシ の“再侵入ポイント”になる可能性が高いんです。

成虫が戻ってきて、その小さな穴から再び卵を産みつけることもあります。

■ どう対処する? 再発防止の処理が重要!

そのため、当社では穿孔穴を見つけた場合、

専用の木材用殺虫・防虫剤をピンポイントで塗布します。

木の表面だけでなく、穴の中にまでしっかり浸透する薬剤を使うことで、

「今後の産卵・侵入を防ぐ予防処置」を行っています。

被害が広がっている場合は、状況に応じて床材の交換や部分補修もご提案します。

■ 早めの判断・適切な処置が大切です!

木材に空いた小さな穴。

それが「 キクイムシ 」なのか「シロアリ」なのか、あるいは別の木材害虫なのか。

見た目だけでは判断が難しいことも多く、

確かな調査と、それぞれに適した処置が必要になります。

「もしかして?」と思ったときは、放置せずに早めにご相談ください。

被害を最小限に抑えるために、現場でしっかりと診断・対応いたします!