更新情報とお知らせ

サービス料金を分かりやすくまとめましたてみました

住宅の点検や診断サービスを提供している中で、

「結局どれがどんな検査で、いくらなのか分かりにくい…」

そんなお声をいただくことがあります。

そこで今回、当社でご提供している各種点検・調査・診断サービスを「検査内容」「使用機器」「料金」の視点で一覧表にまとめてみました。

これから検査をご検討の方にとって、サービスの違いや費用の目安がひと目で分かるように工夫しています。

各検査の対応内容と比較表

お住まいの状態を知るための検査といっても、目視中心の調査から、機材を使った本格的な診断、そして定期点検サービスまでさまざまです。

以下の表では、各検査ごとの「対応項目」を〇×形式で比較しています。

📌 対象:戸建住宅(延床150㎡以内、3階建てまで)

※詳細はお問い合わせください。

検査項目 / サービス名家検いちばんホームインスペクション床下点検漏水検査耐震診断フラット35適合検査
屋根の状態××
外壁の状態××
基礎の状態××
ベランダの状態××
内壁・床・天井の状態××
小屋裏の状態××
床下の状態×
雨漏りの有無×
耐力壁・筋交の確認×××××
赤外線カメラの使用×××
デジタル水準器の使用××
温湿度計・含水率計の使用××
鉄筋探査機・ハンマー等の使用×××

主なサービスと料金(税抜)

サービス名費用内容や特徴
家検いちばん150,000円機器を用いた総合診断
ホームインスペクション50,000円~建築士による目視中心の調査
床下点検15,000円床下環境の確認
漏水検査130,000円~赤外線カメラによる放水検査
耐震診断120,000円~筋交・耐力壁など構造面まで確認
耐震適合証明書 発行30,000円補助金・住宅ローン向けの証明書発行
耐震補強プラン 設計40,000円~必要に応じた補強案のご提案
フラット35適合検査50,000円~住宅金融支援機構対応の検査と証明書


サイトリニューアルのお知らせ(予定)

現在、当社のホームページをより分かりやすく、使いやすくリニューアルする計画を進めています。

今回まとめたようなサービス内容や料金表も、より見やすい形で掲載予定です。

ご利用を検討中の方、ご不明な点がある方は、お気軽にお問い合わせください。

公式LINEでもご相談受付中です!

窓が開かない原因 は“ 建物のゆがみ ”?早期発見を!

「久しぶりに 窓を開けよう としたら、まったく動かない」

「重くて開けるのに力がいる」

このような症状が出た場合、ちょっとしたゴミ詰まりやサビが原因のこともありますが、実は建物そのものの“ ゆがみ ”が原因になっていることも少なくありません。

今回は、窓の不具合をきっかけに、建物全体のリスクを見つける方法としての ホームインスペクションの重要性について詳しく解説します。

■ 窓が開かない !よくある原因一覧

▶ ゴミや砂ほこりの詰まり

窓のレールやサッシ部分にゴミがたまり、滑りが悪くなっているケースです。特に長期間開閉していない窓では、ホコリや虫の死骸が固まって動作不良の原因になることがあります。

▶ サビの発生

雨や結露の影響で金属部がサビていると、滑車(戸車)やロック部分の動きが悪くなり、開閉が困難になります。特に海が近いエリアでは塩害による腐食も要注意です。

▶ ゴムパッキンの劣化

ゴム素材は紫外線や熱によって劣化し、粘着質になって窓に張り付き、開かなくなることがあります。夏場に強く日が当たる南側の窓などに多く見られます。

▶ 窓の部品や金具の破損

クレセント錠(ロック)や戸車が破損していると、開閉時に引っかかりが出たり、動かなくなることがあります。見た目では分かりにくいため、分解点検が必要です。

■ 建物のゆがみ ・傾きが原因のケース

もし、複数の窓で同じような不具合が起きていたり、建具(ドアや引き戸)も重い、閉まらないといった現象が起きているなら、家全体がゆがんでいる可能性があります。

▼ なぜ 建物がゆがむ のか?

地盤沈下・不同沈下

土地の一部が沈んで建物に傾きが生じるケース。造成地や埋立地では特に注意が必要です。

基礎の劣化やひび割れ

基礎に クラック(ひび)があると、建物を支える力が不均等になり、構造にゆがみが出てきます。

▶過去の関連記事・・・クラック補修工事/エポキシ樹脂を用いたひび割れ修繕

構造材の劣化

土台・柱・梁などの構造材がシロアリや腐朽で劣化していると、家がねじれたり沈み込んだりします。

▼ こんな症状が出ていたら注意

  • 床が傾いている感覚がある
  • ドアが勝手に開閉する
  • 外壁やサッシ周辺に斜めのひび割れがある
  • 家具が自然に移動する
  • ガラス窓に変なテンションがかかって割れやすくなる

このような場合、早めの対応が必要です。放置していると、耐震性能の低下や資産価値の減少にもつながります。

■ 窓のトラブルは「 ホームインスペクション 」で全体チェック!

建物の傾きや劣化を早期に発見するためには、プロによるホームインスペクション(住宅診断)を受けるのが最も確実です。

▶ ホームインスペクション とは?

住宅全体の劣化状況や構造的な不具合を、専門の診断士が中立的な立場でチェックする建物調査です。中古住宅購入時やリフォーム前後に行われることが多いですが、近年では「定期点検」や「健康診断」として活用する方も増えています

▶ 主な点検内容

  • 床の傾き・壁の傾斜・窓やドアの動作確認
  • 外壁や基礎のひび割れチェック
  • 屋根・天井裏の雨漏り・腐朽確認
  • 床下の湿気、シロアリ、構造材の状況確認

第三者目線で冷静に判断してくれるので、「工事が必要なのか、様子見で良いのか」も明確になります。

▶過去の関連記事・・・今注目されている【ホームインスペクション】とは?

■ まとめ|窓の開閉不良から家の異常を早期発見

「窓が開かない」

たったそれだけのことでも、実は建物全体の異常を知らせるサインになっている可能性があります。

まずは掃除や部品の点検をして、それでも解消しない場合は、家そのものに原因があるかもしれません。

  • ✅ 建物がゆがんでいる?
  • ✅ 地盤に不安はないか?
  • ✅ このまま住み続けて大丈夫?

そんな不安を感じたら、ぜひホームインスペクションをご検討ください。

私たち専門家が、建物の「見えない不安」に寄り添います。

家の中で一番危険な場所は「 浴室 」だった!?〜 ヒートショック と 断熱リフォーム の重要性〜

■ 「家の中で一番事故が多い場所」はどこ?

「転倒が多い階段?」「火の元のキッチン?」と答える方が多いかもしれません。

しかし実は――

家庭内の死亡事故の4割以上が「 浴室 」で起きているという報告があります。

原因として多いのが「 ヒートショック 」。

■ ヒートショック とは?

ヒートショック とは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞・脳卒中を引き起こす現象です。

たとえば…

  • 冬場、暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動
  • 服を脱いで体が冷えたまま、冷えた浴室へ
  • そこから熱いお湯に急に入る

この一連の流れで、血圧が大きく上下してしまい、体に大きな負担がかかります。

■ 夏でもヒートショック は起こる

ヒートショック =冬のリスク、と思われがちですが、実は夏場も注意が必要です。

冷房が効いた室内から、蒸し暑い脱衣所・浴室に移動すると、逆方向の急激な温度変化が発生。

特に高齢の方や持病をお持ちの方は、わずかな温度差でも影響を受けやすくなります。

■ 断熱リフォーム で防げる家庭内事故

ヒートショック対策 の基本は、室内の温度差を小さくすることです。

以下のような対策が有効です:

  • 浴室・脱衣所に暖房設備を設置する
  • 脱衣所や浴室に断熱材を入れて外気温の影響を減らす
  • 窓や扉を断熱仕様に交換する

近年では、ヒートショック対策 の 断熱リフォーム を希望されるご家庭が増加しています。

浴室のリフォームだけでなく、脱衣所や廊下との断熱バランスも大切です。

■ 点検・見積無料。
お気軽にご相談ください

「家族が高齢なので心配」

「寒い浴室がつらい」

「夏も冬も温度差がきつい」

そんな方は、まずは今のお住まいの断熱状態を確認してみるのがおすすめです。

現地の状況を拝見し、ご家族構成やご予算に合わせたご提案をさせていただきます。

▶【関連ページ】

ホームインスペクション とリフォーム 見積もり、どっちが先?迷ったらこれを読んで!

「 断熱材 」で後悔しないために知っておきたい、壁の中の温度差住宅の「 壁の中 」は何度くらいある?

住宅の「壁の中」は何度くらいある?

断熱性能 が高い家とそうでない家。

その差は室内の快適さだけでなく、「 壁の中の温度 」にも大きく表れます。

特に夏場、外気温が35℃を超えるような日は要注意です。

断熱材 の入っていない 壁内の温度 は、なんと60℃を超えることもあるのです。

■ 断熱材 の役割とは?

断熱材 とは、熱の出入りを防ぐための建材です。

壁・床・天井などに施工され、住宅の快適性・省エネ性・耐久性に直結する重要な部分です。

断熱材 がきちんと施工されていないと…

  • 夏は外の熱気が室内に伝わり、冷房効率が悪くなる
  • 壁の中で温度差が生まれ、結露が発生しやすくなる
  • カビやダニ、さらには木材の劣化(腐朽)につながる

…など、目に見えないトラブルの原因になります。

■ 断熱材 リフォームのご相談も増えています

築20年以上の住宅では、断熱材 が入っていない、または劣化しているケースも珍しくありません。

最近では、以下のようなリフォーム相談が増えています。

  • 「夏場、2階が異常に暑い」
  • 「冷暖房の効きが悪い」
  • 「壁の中で結露していると言われた」

こうしたお悩みの多くは、「断熱材 の状態」が原因のひとつになっていることがあります。

■ 快適な家づくりには、断熱材 がカギ!

断熱材 は、ただの「家の中の素材」ではなく、

住まいの快適さ・省エネ性・健康リスクにまで関わる重要な要素です。

「なんとなく暑い」「寒さが抜けない」そんな体感には、

見えない場所=壁の中に原因があるかもしれません。

まずは現地調査からでもお気軽にご相談ください。

▶【関連ページ】

今こそ見直す!梅雨を快適に乗り切る断熱・換気リフォーム

中古住宅の「断熱・湿気・シロアリ」3大トラブル対策とは?

基礎断熱 の現場 点検で見つけた“小さなおもちゃ”が生んだ笑顔

床下の点検 でお客様のお宅に伺った際、床下 と室内 をつなぐ換気口 (通気口)付近で、小さな“おもちゃ”のようなものを見つけました。

住宅検査の現場では、床下の状態を詳しくチェックするため、こうした細かな場所も見逃しません。

■ 床下とつながる開口部と点検の重要性( 基礎断熱 )

基礎断熱を採用している住宅では、床下は外気を遮断し、断熱・気密された空間として扱われます。

そのため、一般的な「 床下換気口 」は設けられておらず、床下も室内の一部として安定した温度環境を保つ構造です。

ただし、室内と床下をつなぐ開口部(点検口や配線貫通部など)の周辺には、

  • ホコリや物が落ち込む
  • 隙間から虫が入り込む
  • 断熱材がズレている

などの異常が起きることもあります。

こうした場所は、見落とされやすい「弱点」になりやすいため、点検時には念入りに確認しています。

■ 小さなおもちゃの発見が生んだ笑顔

点検中に見つけた小さなおもちゃをお客様にお伝えすると、

「子どもが落としてしまって気にしていたものです。ありがとうございます!」と大変喜んでいただきました。

このように、 住宅検査 は単なる 劣化診断 ではなく、お客様の安心と笑顔を支える大切な仕事だと改めて感じる瞬間でした。

■ まとめ:見えない床下も、しっかり点検が大切です

床下の状態は普段見えにくいため、劣化やトラブルを見逃しやすい場所です。

床下点検 や住宅検査 で換気口の状態や断熱の効果を確認し、早めの対策をおすすめします。

湿気対策 やシロアリ予防 にもつながる重要なポイントです。

気になることがあれば、ぜひ専門の点検サービスへご相談ください。

▶【関連ページ】

気密測定 を実施しました|高気密住宅の性能チェック

住宅の快適性や省エネ性能を左右する重要な要素のひとつが「気密性能」です。

今回は、実際に行った気密測定(C値測定)の様子をご紹介します。

■ 気密測定 とは?

気密測定 とは、住宅にどれくらいの隙間があるかを数値化して確認するための検査です。

具体的には、建物の気密性を表す「C値(相当隙間面積)」を専用の機材で測定し、隙間面積が小さい=気密性が高いと評価されます。

■ 実際の測定の様子(写真)

下記は、 気密測定 を行っている際の実際の写真です。

気密測定中の写真

このように、専用の送風機や気圧センサーなどの機材を設置し、室内外の気圧差を利用して気密性能を測定します。

■ 気密性能が高いと何がいいの?

  • 冷暖房効率が良くなり、省エネに貢献
  • 計画換気が効果的に機能
  • 断熱材の効果を最大限に発揮
  • 隙間風や外気の侵入が減り、室内環境が安定

気密性は、断熱性能とセットで住宅性能の大事な指標になります。C値が低ければ低いほど、気密性能が高いということになります。

■ 測定後は報告書でご説明します

測定結果は、報告書としてお施主様にご提出しております。

数値だけでなく、建物の気密性能がどのレベルか分かりやすくご説明するよう心がけています。

■ まとめ

当社では、新築時の気密測定はもちろん、リフォームや断熱工事の際にも気密性能の確認を行っています。

気密測定をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

【床下点検あるある】 人通口 が通れない!? がっかりする瞬間あれこれ

建物の床下点検を行っていると、たまに「これは無理だ…」と頭を抱える瞬間があります。

今回は、人通口 が狭すぎたり、配管や束(つか)に塞がれて通れなかったりといった、
床下点検時の“あるあるがっかりシーン”を写真とともにご紹介します。

◆ 人通口 の真ん前にドン!
    と立ちはだかる配管

人通口の真ん中に配管があって通れない写真

せっかく点検口を開けて、さあこれから床下へ!という時に、人通口 の真正面に太い配管が横たわっているケース

これでは入るに入れず、どうしようもありません。

◆ 束が人通口 のど真ん中に…

束が人通口のど真ん中にある写真

本来人が通れるように確保されているはずの人通口 に、なぜか束が鎮座しているパターン。

作業の都合か…いずれにしても通れません。

◆ 通れても、通った先が塞がれている…

中に入れても、奥に進めない。
配管や断熱材、時にはゴミなどで通路が完全に塞がれていることもあります。

調査や施工の目的地までたどり着けず、泣く泣く引き返すことに。

◆ 入れそうな気がして はいってみたら…

手のひらサイズしかない床下の人通口

人通口の高さが、手をグッと広げて親指から小指までくらい。

「ん?これは…イケるかも?」と体をねじ込みながら入ってみたものの、思った以上にギリギリ。

中には入れたけど、今度は向きが変えられない。戻るにも一苦労。

最終的には、「なんでこんなところ通れたんだっけ…?」と軽くパニックに。

“通れる”と“通りやすい”は全然ちがう――そんなことを身をもって知る瞬間です。

◆ 床下は「人が入れる構造」も大事なチェックポイント

床下点検やシロアリ防除、断熱施工、配管のメンテナンスなどにおいて、人が安全に入れる構造であることはとても重要です。

新築・リフォーム問わず、設計段階で以下の点に注意が必要です:

  • 人通口は450mm以上の幅を確保
  • 人通口前に障害物(配管・束など)を配置しない
  • 床下の通路を確保し、塞がない設計にする
  • 点検・施工後も定期的に通れるか確認

◆ 点検できなければ「異常の早期発見」も難しい

床下の点検ができないと、シロアリ被害や漏水、湿気による木材腐朽などの“初期症状”を見逃してしまうリスクがあります。

定期点検が難しい構造のまま放置すると、将来的な補修費用が大きくなることも。

点検できる床下が、建物を守ります

床下は見えない場所ですが、点検や施工がスムーズに行える構造であることは非常に重要です。

人通口 の前に配管や束がある、通路が塞がれている――そんな状況では、必要な点検も十分に行えません。

人が通れる床下は、家を長く守るための基本。

設計や施工の段階で、少しの配慮が将来の安心につながります。

モバイルモニター を点検時に導入|お客様との距離感とわかりやすさ

住宅点検 やシロアリ調査 、ホームインスペクション などで行う点検報告の場面で、
「もっと見やすく丁寧に説明してほしい」「近距離での説明が気になる」
というお客様の声を受け、 モバイルモニター を新たに導入しました。

■ 点検報告における距離感の課題

これまでは Surface の画面を一緒に覗き込んで説明していましたが、

感染症対策 やプライベート空間 の配慮から、「距離が近いのが少し気になる」というご意見をいただいていました。

その課題を改善するため、私たちは点検報告時に モバイルモニター を活用するスタイルへと切り替えました。

■ モバイルモニター 導入で説明スタイルが変わった

点検報告 モバイルモニター導入の様子

モバイルモニター をSurfaceと接続することで、お客様との距離を保ちつつ、

点検時の写真や資料を大きく・見やすく表示できるようになりました。

✅ 得られた効果:

  • 画面が大きくなり、視認性が大幅に向上
  • 対面でも適度な距離が保たれ、安心して説明できる
  • 高齢の方やご家族複数名でも見やすいと好評

■ 実際のお客様の声

実際の点検現場では、以下のような反応をいただいています:
「画面が大きくてとても見やすい」
「以前より説明がわかりやすくなった」
「同席していた家族とも一緒に確認できて良かった」

■ 今後も現場品質の向上を目指して

私たちは、点検の正確さだけでなく
報告のわかりやすさ
お客様の安心感」にもこだわっています。

今回の モバイルモニター 導入もその一環です。

これからもお客様の声を反映しながら、現場対応の質を一歩ずつ高めてまいります。

屋根の コケ/屋根の“静かなサイン”見逃してませんか?

スレート瓦の コケ は、ただの見た目の問題じゃない!

住宅検査で屋根の確認をしていると、

スレート瓦にうっすら緑の コケ が付着している家にしばしば出会います。

一見「見た目だけの問題でしょ?」と思われがちですが、実はこのコケ、

屋根材の劣化を進行させる“静かなサイン”でもあるんです。

■ コケの原因は「水分と日当たり」

スレート瓦は表面に防水塗装がされていますが、年数が経つと徐々に塗膜が劣化していきます。

その状態で北側や日陰部分など、乾きにくい箇所に湿気がたまると、 コケ や藻が発生しやすくなります。

コケがついている=「塗膜が弱っているサイン」と捉えることもできます。

■ 放置するとどうなる?

  • 水分を含みやすくなり、屋根材自体の吸水・凍害につながる
  • 雨水が溜まりやすくなり、下地材の腐朽リスクが高まる
  • コケが根を張ることで、塗膜の劣化がさらに進行
  • 最終的に、屋根材のひび割れや欠けにつながることも

見た目だけでは済まされない、屋根の寿命に関わる問題になることもあるんです。

■ 検査時にどう見るか?

住宅検査では、目視・写真・ドローンなどで屋根の状態を確認しますが、

スレート瓦に コケ がある場合、下記のポイントを重点的にチェックします:

  • コケ の範囲(局所か、全面か)
  • 屋根材の浮き・ヒビ割れ
  • 棟板金や水切りの劣化状況
  • 防水塗装の状態(ツヤ・色ムラ)

屋根の見た目だけでなく、劣化の“兆候”として評価する視点が重要です。

■ 対処法とアドバイス

軽度の場合は 高圧洗浄 + 再塗装 で対応可能。

ただし、劣化が進んでいる場合や、既に割れ・反りが見られる場合は、屋根材の張り替え(カバー工法等)を検討する必要もあります。

屋根は「普段見えないからこそ、劣化に気づきにくい」場所。

だからこそ、定期的な検査・診断が非常に重要です。

■ まとめ:小さな コケ 、大きな劣化のはじまり

スレート瓦に小さなコケが生えてる

屋根の コケ は、「今すぐ雨漏り!」というような緊急性はないかもしれません。

でも、それを放置すると5年後・10年後に大きな修繕費として跳ね返ってきます。

「ちょっと気になるな」と思ったら、まずは状態を正確に把握するところから始めましょう。

私たちの住宅検査では、こうした劣化の兆候も見逃さずチェックしています。

現場で見た“小さなびっくり”シリーズ【 キクイムシ 】

~シロアリと思ったら…まさかのアイツ!?~

「床に小さな穴がたくさん空いているんです。これってシロアリじゃないですか?」

そんなご相談を受けて、築15年の木造住宅へ調査に伺いました。

現地で床を確認してみると、確かにフローリングの表面に小さな穴がポツポツ。

「これはシロアリかも」と思いながら、念のため詳しく見てみると……

実は キクイムシ による被害でした。

■ キクイムシ ってどんな虫?

キクイムシ は「木を食う虫」。

フローリングや家具などの乾いた木材の中に卵を産みつけ、

幼虫が木材内部を食べながら成長し、やがて成虫となって外に出るときに小さな穴(穿孔穴)を開けます。

つまりこの穴は、“ キクイムシ が出ていった痕跡”なんです。

キクイムシが出てきた穿孔穴

■ 穿孔穴に注意!「出たあとの穴=安全」じゃない

現場でよくあるのが、

「もう虫はいないなら大丈夫ですよね?」というお声。

でも実は、この穿孔穴は次世代の キクイムシ の“再侵入ポイント”になる可能性が高いんです。

成虫が戻ってきて、その小さな穴から再び卵を産みつけることもあります。

■ どう対処する? 再発防止の処理が重要!

そのため、当社では穿孔穴を見つけた場合、

専用の木材用殺虫・防虫剤をピンポイントで塗布します。

木の表面だけでなく、穴の中にまでしっかり浸透する薬剤を使うことで、

「今後の産卵・侵入を防ぐ予防処置」を行っています。

被害が広がっている場合は、状況に応じて床材の交換や部分補修もご提案します。

■ 早めの判断・適切な処置が大切です!

木材に空いた小さな穴。

それが「 キクイムシ 」なのか「シロアリ」なのか、あるいは別の木材害虫なのか。

見た目だけでは判断が難しいことも多く、

確かな調査と、それぞれに適した処置が必要になります。

「もしかして?」と思ったときは、放置せずに早めにご相談ください。

被害を最小限に抑えるために、現場でしっかりと診断・対応いたします!