高温多湿の夏、家の中で静かに進む“劣化”とは?
夏は屋外だけでなく、実は住宅内部にも大きな負担がかかる季節です。
特に床下や屋根裏といった目に見えない場所では、湿気や熱がこもりやすく、構造材の劣化や害虫被害が進行していることも珍しくありません。
「見た目はきれいな家だったのに、住み始めてからカビやシロアリが…」
そんな声を防ぐために活用されているのが、ホームインスペクション(住宅診断)です。
ホームインスペクションで“夏の見えないリスク”を発見
■ 床下の湿気とシロアリ被害
夏の床下は、湿度が80%を超えることもあり、木部が常に湿った状態になることがあります。
この状態が続くと、
- 木材が腐朽する
- カビが発生する
- シロアリが活動しやすくなる
などのリスクが高まります。
実際、夏場に実施したホームインスペクションで「根太の下にシロアリが食い込んでいた」といった事例も確認されています。

■ 屋根裏の熱ごもりと断熱材のズレ
夏は日差しが強く、屋根裏の温度が40〜50℃以上になることも。
その熱の影響で、断熱材がずれていたり、換気が十分でなかったりすると、室内の冷房効率が下がるだけでなく、構造体が劣化する原因にもなります。
さらに、過去の雨漏り跡や結露が原因で木部が腐っているケースも。
実際にあった点検事例
✅ 床下点検の結果、カビと腐朽菌が木部に広がっていた
→ 防湿シート+換気扇の設置で対策。
✅ 屋根裏の断熱材が落下していた
→ 冷房が効かない原因はこれ。断熱材を再配置し、屋根裏換気を強化。
✅ 雨漏り跡を発見 → 壁クロス裏にカビ発生
→ 外部板金の浮きが原因。早期対応で内装リフォームを最小限に。
点検のタイミングと流れ
▶ 点検の流れ(一例)
- ヒアリング(築年数や気になる点を確認)
- 目視・機材を用いた点検(床下・屋根裏・外壁・設備等)
- 報告書の作成とご説明
- 必要に応じてリフォームや修繕のご提案
点検は1〜2時間程度で完了。報告書付きで中古住宅購入時の安心材料にもなります。
まとめ:この夏、「住宅の健康診断」を
見えない場所で進行する夏の住宅劣化は、見逃すと後々大きな費用がかかる可能性もあります。
住宅購入前・リフォーム前はもちろん、住み続ける家でも「今の状態を確認しておきたい」と思った時がベストなタイミングです。
あなたの家、夏のダメージに耐えられますか?
気になる方は、お早めにご相談ください!