購入前のチェックポイントと「見えない劣化」対策も解説!
築10年の中古住宅は、価格が手ごろで、立地条件の良い物件に出会える可能性が高いのが魅力です。
外観や内装も比較的新しく、リフォーム費用が最小限で済むことから「すぐ住める家」として人気です。
しかし、表面ではわからない“見えない劣化”や保証の切れ目、シロアリ予防の再施工時期など、気を付けるべきポイントも多くあります。
この記事では、「築10年の住宅」を検討している方に向けて、
購入前に確認しておきたいポイントやリフォーム費用の目安、シロアリ対策の再施工の必要性について、わかりやすく解説します。
築10年ってどんな状態?寿命・メンテナンスとの関係
築10年の住宅は、住宅ローンの保証や主要設備のメンテナンスがひと区切りとなるタイミングです。
表面的にはきれいに見えても、以下のような部分に経年劣化が出始めることもあります。
- 外壁・クロスの劣化や汚れ
- 水回り設備の不具合(におい・詰まり)
- 電気・配管設備の老朽化
- シロアリ予防の効果切れ など

シロアリ予防の“見えないタイムリミット”に注意!
多くの新築住宅では、シロアリ対策が建築時に行われています。
ただし、その効果は約5年が目安とされており、築10年の住宅はすでに期限切れの状態である可能性が高いです。
再施工されていない場合、以下のようなリスクがあります。
- 床下の湿気がこもり、木材が劣化
- 白蟻が侵入しやすくなる
- 将来的に修繕費が高額になる など

🔍 対策のポイント:購入前に必ず床下点検を依頼しましょう!
リフォームは前提で考えるのが安心
築10年の住宅は、フルリフォームまでは不要な場合が多いものの、
下記のような箇所は購入前に状態を確認し、費用も見積もっておくと安心です。
リフォーム箇所 | 費用の目安 | チェックポイント |
クロスの張り替え | 約40~60万円 | 汚れ・剥がれ・におい |
屋根・外壁塗装 | 約80~140万円 | 色あせ・ひび割れ・苔 |
水回り(キッチン・風呂・トイレ) | 15~150万円 | サビ・におい・詰まり |
シロアリ予防再施工 | 約10~20万円 | 床下環境により変動 |
⚠ 特にシロアリ対策は目に見えないため、
「見た目がきれいだから大丈夫」と思って購入すると、後悔するケースもあります。
保証の有無も要チェック!築10年は「節目」の年
新築住宅には「住宅品質確保法」により、構造躯体部分などに10年間の保証が義務づけられています。
つまり、築10年はちょうど保証が切れるタイミングです。
この保証が切れた後に雨漏りや構造の不具合が発覚すると、すべて自己負担になることも。
🔍 住宅診断(インスペクション)を活用して、購入前に状態を把握しておきましょう。
中古住宅購入後に必要な「維持・メンテナンス」
住宅は「買って終わり」ではなく、定期的なメンテナンスが長く快適に暮らすためのカギとなります。
以下のような項目を定期的に確認・対応していくことが重要です。
- 外壁や屋根の劣化(サビ・汚れ)
- サッシ・ドアの建てつけ不良
- 排水の詰まり・臭気
- ブレーカーや照明の不具合
- シロアリ予防の定期施工

安心して暮らすために:床下点検+住宅診断も対応できます!
弊社では、中古住宅購入前のホームインスペクション(住宅診断)や、
シロアリ予防の再施工・床下点検にも対応しています。
- 「気になる物件があるけど、状態が見えない」
- 「床下が心配なのでチェックしておきたい」
- 「購入後のトラブルを防ぎたい」
といった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
築10年の中古住宅は「事前確認」がカギ!
- 築10年の中古住宅は、外見がきれいでも保証や設備の劣化に注意
- シロアリ対策の再施工は必須と考え、床下点検を忘れずに
- 設備リフォーム費用は事前に把握しておくと安心
- 購入前に住宅診断+シロアリチェックを行うことで、将来的な後悔を防げます