梅雨の時期になると、見えない場所で雨漏りが進行しているケースが増えてきます。
雨漏りは「シミが出てから対処する」イメージがありますが、実はもっと早く気づけるサインがあります。
それは、「ポタポタ」という音や、「カビ臭い」「湿った木みたいな」においです。
特に屋根裏や天井裏など普段見えない場所で雨水が入り込むと、室内には見えなくてもじわじわと構造材に影響を与えています
◆ 見逃しがちな雨漏りの初期サインとは?
雨漏りが発生していても、すぐに室内に水が滴り落ちてくるとは限りません。
特に、屋根裏や天井裏、壁の中など見えない部分で雨水が浸入している場合、表面には異常が見られず、長期間気づかないケースもあります。
以下のようなサインに心当たりがある場合、すでに雨漏りが進行している可能性があります:
- 雨の日にだけ「ポタポタ」と音がする
- 部屋の中が「カビ臭い」「湿った木のようなニオイ」がする
- 天井や壁紙が一部だけうっすら変色している
- クロスのつなぎ目が浮いている、剥がれている
- 小屋裏や押し入れ内がジメジメしている

◆ においの原因となる、
カビ・腐朽菌の発生原因とは?
雨の日に「カビ臭い」「湿った木のようなニオイがする」と感じたことはありませんか?
このような不快なにおいの多くは、カビや腐朽菌の繁殖が原因です。
特に雨漏りによって建物内部に雨水が侵入すると、屋根裏や壁の中に湿気がこもりやすくなります。
この湿気がカビや腐朽菌の発生源となり、においとなって室内に広がっていくのです。
カビや腐朽菌が繁殖しやすい環境条件は以下のとおり:
- 温度:25〜30度
- 湿度:80%以上
これはちょうど、梅雨の時期の日本の気候にピッタリ当てはまるため、室内環境が放置されていると一気にカビが繁殖し、独特のにおいを放ちます。
◆ 早期発見・早期対処で建物の寿命を守る
雨漏りは、早く発見できれば小さな補修で済むことがほとんどです。
しかし、放置してしまうと…
- 木材の腐朽
- カビの繁殖による健康被害(喘息・アレルギーなど)
- 電気配線への悪影響
- 壁内断熱材の劣化
- 内装材の張り替えなど高額な修繕費
といった大きな問題に発展することもあります。


◆ 異変を感じたら住宅のプロにご相談を!
「なんとなくおかしいな」「雨の日だけ変なニオイがする」といった“違和感”は重要なサインです。
屋根裏や壁の中など、目視での確認が難しい場所こそ、住宅点検のプロによるチェックをおすすめします。
点検により、雨漏りだけでなく、防蟻処理の状態や構造材の劣化状況も確認可能です。
◆ 雨漏り対策は「早く気づけた者勝ち」
梅雨の時期、建物を守るために重要なのは「気づき」と「行動」です。
早期対応をすることで、費用も被害も最小限に抑えることができます。
「少しでも不安がある」「家の点検をしていない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
雨漏りに限らず、シロアリ対策・断熱・湿気対策などのご提案も可能です。