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見えない床下が危ない!梅雨時期の湿気・結露に要注意

梅雨の時期、外気の湿度が高くなると、床下などの気流が滞りやすい場所では結露が発生することがあります。

◆ 写真で見る床下の結露の実態

⬇こちらの2枚の写真をご覧ください。

どちらも実際に住宅点検の際に撮影された床下の断熱材の結露の様子です。

【写真①】袋入りグラスウールの断熱材に付いた結露

床下のグラスウール断熱材の表面に水滴が付いている様子(結露)

透明のフィルム状になっている袋の内側や表面に、びっしりと水滴が付着しています。

この状態が続くと中の断熱材が湿気を吸い込み、カビや腐朽菌の温床になってしまいます。

【写真②】発泡スチロール系の床下断熱材にも水滴が…

床下の発泡スチロール系断熱材の表面に結露による水滴が付着している様子

こちらは発泡スチロール系の断熱材で、一見水に強そうな素材ですが、表面に温度差が生じることで結露が発生しています。

放置すると水滴が周囲の木材に移り、木材腐朽やシロアリ被害の誘発リスクにつながります。

◆ 結露対策には「床下換気扇」が有効です

床下の湿気・結露対策として最も効果的なのが、「床下換気扇」の設置による強制換気です。

自然換気だけでは空気が滞留しがちな床下も、電動の換気扇を設置することで通気をコントロールし、湿気を効率よく排出できます。

床下換気扇のメリット

  • 換気が安定するため、湿度が高い梅雨時期でも結露しにくくなる
  • カビや腐朽菌の繁殖を抑制
  • シロアリが好む環境を作りにくくする
  • 長期的に見て構造材の劣化を防ぎ、家の寿命を延ばせる

当社では、点検結果に応じて最適な換気扇の機種・台数・設置位置をご提案しています。

◆ 近年増加中!「通風孔がない住宅」の場合は?

最近の高気密・高断熱住宅では、床下に通風孔が設けられていない構造が増えており、「床下換気扇が設置できない」とお困りの方もいらっしゃいます。

そんな場合でも、対応策はあります!

基礎内断熱+床下空間を室内環境として管理する

・床下を室内同様に空調管理する方式(いわゆる床下エアコン方式
・エアコンや除湿器の吹き出し口を床下に設け、湿度をコントロールする工法

点検口や床下収納を活用して「調湿材+除湿器」で対応

・床下へのアクセス可能な開口部から調湿材を敷設
一時的な除湿器の設置で湿度を抑制し、カビ・結露を予防

床下全体に「防湿シート+調湿材」を施工する

・地面からの湿気上昇を遮断し、空気中の湿度の蓄積を防ぐ
・特に地盤面が土のままの家では非常に効果的です

気になる方はお気軽にご相談ください!

床下の状態は住んでいる方自身ではなかなか確認できません。

だからこそ、私たちのような床下環境のプロに点検をご依頼いただくことが一番の早道です。

梅雨本番を迎える今こそ、湿気と結露の対策を!

快適で長持ちする住まいを守りましょう。