「 35歳 になりました。」
この年齢になると、仕事でもプライベートでも「そろそろ人生の土台を固めたい」と思うことが増えてきました。
自分自身は、いま“実家暮らし”のような形をとっていて、親が購入した分譲マンションに住んでいます。
ただ、そこにはちょっとした事情があって──そのローン、今は自分が代わりに返済してるんです。
住み心地に特別な不満があるわけではないし、生活環境もそれなりに便利。
でも、ある日ふと思ったんです。
「これって、自分の“家”って言えるんだろうか?」
「所有しているようで、していない」という違和感
たとえば、リビングのレイアウトを変えたいなと思っても、どこかで「これは親の部屋だから」とブレーキがかかる。
リフォームの話が出ても、「まあそこまでしなくていいか」とスルーしてしまう。
形としては“家賃を払っていない”という感覚ですが、実際はしっかりローンを払いながらも、どこかで“自分のものじゃない”という感覚がつきまとっていました。
そんなある日、友人から「中古住宅 を買った」という話を聞きました。
それをきっかけに、自分自身も「家を持つ」ってどういうことなのか、真剣に考えるようになったんです。
中古住宅 、いいかもしれない。でも…。
新築より価格が抑えられて、立地の選択肢も多い。
中古住宅 って意外と“現実的な選択肢”なのかもしれない。
そう思って、不動産サイトや広告を見るようになりました。リフォーム済みで見た目がキレイな物件も多くて、「これはアリかも」と思い始めた矢先──
仕事で関わった、ある中古住宅の現場での出来事が、頭をよぎりました。
現場で感じた「見えないリスク」の怖さ
その日は、築20年以上の戸建て住宅の調査依頼でした。
見た目はキレイで内装もリフォームされており、一見何の問題もなさそうな家。でも、床が沈むという相談を受け、床下を確認してみると、土台の一部がシロアリにやられていたんです。
住まれていた方も「リフォームしたばかりで安心してた」と言っていましたが、実は 構造部分はノーチェック。
こうしたケースは、僕らの業界では決して珍しくありません。
つまり──中古住宅 は「見た目がキレイ=安心」ではないということ。
ホームインスペクションがくれた“判断材料”
そこで 重要になってくるのが、ホームインスペクション(住宅診断)です。
専門の調査員が、家の傾き・雨漏り・劣化状況・シロアリ被害など、購入前にチェックしてくれるサービス。
調査結果によっては「やめた方がいい」とアドバイスされることもありますし、逆に「構造はしっかりしている」と安心できる材料にもなります。
中古住宅 を選ぶにあたっては、価格だけじゃなく、「中身を知った上で選ぶ」という姿勢が必要なんだと実感しています。
▶過去の関連記事・・・中古住宅の購入を検討している方、ちょっと待って!後悔しないための「建物状況調査(インスペクション)」とは?
35歳の今だからこそ、納得できる家を選びたい
家って「どこに住むか」「いくらかけるか」も大事だとおもいますが、
「自分が納得して住めるか」も、すごく大切だと思います。
今の暮らしに不満があるわけじゃない。でも、“自分の家”として、将来を見据えた選択をするなら、今がちょうどそのタイミングなのかもしれません。
同じように、今の暮らしにモヤモヤしている人がいたら、まずは「どんな家を持ちたいか」考えるところからでもいいと思います。
そして、中古住宅 を選ぶなら──ホームインスペクションのこと、ぜひ知ってほしいです。
安心して住める家を、自分で選ぶための武器にしていただきたいです。
35歳 まとめ
これからの暮らしをどうしていくか、ちゃんと考えたい年齢。
「この家って、本当に自分のものなのか?」と自問したときに、自分の答えを出せるような選択をしていきたいですね。