Tag Archives: 外壁・屋根

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外壁塗装って、なんのため?実はとっても大切なんです!

今日は「外壁塗装って、どうして必要なの?」というお話です。

外壁は、毎日雨や紫外線にさらされているため、年月とともにどうしても傷んできます。

外壁塗装は、そんな外壁を守る“バリア”のような役割を果たしているんです!

もし塗装が剥がれたまま放置していると…

  • 外壁にひびが入ったり
  • カビや苔が生えたり
  • 雨水が中に入り込んで建物の内部が傷んだり…

といったトラブルにつながることもあります。

だからこそ!

外壁塗装は定期的にメンテナンスすることがとっても大切なんです。

「そろそろ塗り替えかな」と思ったとき、意外と悩むのが色選び

せっかくならお家がパッと明るく見えるような色にしたいけど、

「実際に塗ってみないとイメージがつかない…」という声もよく聞きます。

そこでおすすめなのが、外壁カラーシミュレーション

自社では、お客様のお住まいの写真を使って、

ご希望の色でシミュレーションすることが可能です。

カラーシミュレーションの結果

✅ クラウド経由でリアルタイムにご確認いただけます

✅ 印刷してお渡しすることも可能です

「こんな雰囲気にしたい」「周りの家と調和する色がいい」など、

ざっくりとしたご希望でも構いません。

お気軽にご相談ください!


「外壁塗装って必要なの?」と感じていた方も、

この記事をきっかけにちょっと身近に感じていただけたら嬉しいです。

気になる方は、ぜひ一度お問い合わせくださいね!

屋根の コケ/屋根の“静かなサイン”見逃してませんか?

スレート瓦の コケ は、ただの見た目の問題じゃない!

住宅検査で屋根の確認をしていると、

スレート瓦にうっすら緑の コケ が付着している家にしばしば出会います。

一見「見た目だけの問題でしょ?」と思われがちですが、実はこのコケ、

屋根材の劣化を進行させる“静かなサイン”でもあるんです。

■ コケの原因は「水分と日当たり」

スレート瓦は表面に防水塗装がされていますが、年数が経つと徐々に塗膜が劣化していきます。

その状態で北側や日陰部分など、乾きにくい箇所に湿気がたまると、 コケ や藻が発生しやすくなります。

コケがついている=「塗膜が弱っているサイン」と捉えることもできます。

■ 放置するとどうなる?

  • 水分を含みやすくなり、屋根材自体の吸水・凍害につながる
  • 雨水が溜まりやすくなり、下地材の腐朽リスクが高まる
  • コケが根を張ることで、塗膜の劣化がさらに進行
  • 最終的に、屋根材のひび割れや欠けにつながることも

見た目だけでは済まされない、屋根の寿命に関わる問題になることもあるんです。

■ 検査時にどう見るか?

住宅検査では、目視・写真・ドローンなどで屋根の状態を確認しますが、

スレート瓦に コケ がある場合、下記のポイントを重点的にチェックします:

  • コケ の範囲(局所か、全面か)
  • 屋根材の浮き・ヒビ割れ
  • 棟板金や水切りの劣化状況
  • 防水塗装の状態(ツヤ・色ムラ)

屋根の見た目だけでなく、劣化の“兆候”として評価する視点が重要です。

■ 対処法とアドバイス

軽度の場合は 高圧洗浄 + 再塗装 で対応可能。

ただし、劣化が進んでいる場合や、既に割れ・反りが見られる場合は、屋根材の張り替え(カバー工法等)を検討する必要もあります。

屋根は「普段見えないからこそ、劣化に気づきにくい」場所。

だからこそ、定期的な検査・診断が非常に重要です。

■ まとめ:小さな コケ 、大きな劣化のはじまり

スレート瓦に小さなコケが生えてる

屋根の コケ は、「今すぐ雨漏り!」というような緊急性はないかもしれません。

でも、それを放置すると5年後・10年後に大きな修繕費として跳ね返ってきます。

「ちょっと気になるな」と思ったら、まずは状態を正確に把握するところから始めましょう。

私たちの住宅検査では、こうした劣化の兆候も見逃さずチェックしています。

コンクリート って何?

今回は、建築に欠かせない「 コンクリート 」について簡単にご紹介します。

よく耳にする言葉ですが、いざ「何でできてるの?」と聞かれると、意外と答えにくいかもしれません。

■ コンクリート の材料

コンクリート は、
砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、セメント、水、空気、混和剤
などでできています。
ちなみに、砂利を抜いたものがモルタル、砂と砂利を両方抜くとセメントペーストになります。

■ コンクリート の種類

主に下記の3つがあります。

  • 鉄筋コンクリート (RC):鉄筋が入った一般的なタイプ
  • 鉄骨鉄筋コンクリート (SRC):鉄骨+鉄筋入りの強度重視型
  • 無筋コンクリート :補強材なしのもの

中でも鉄筋コンクリートが多く使われますが、これは コンクリート と鉄筋の特性をうまく組み合わせているからです。

コンクリートは圧縮に強く、鉄筋は引張に強い。お互いの弱点を補い合える、相性のいい組み合わせなんです。

■ 劣化の原因と診断

ただし、「半永久的」と言われた時代も今は昔。

鉄筋のかぶり厚(表面から鉄筋までの距離)が不十分だと、鉄筋が錆びて コンクリート が剥がれてしまうこともあります。

弊社では、建築士や コンクリート診断士鉄筋探査機を使い、鉄筋の位置やかぶり厚を調査しています。

戸建ての基礎や、マンション・アパートの躯体など、新築・中古問わず対応可能です。

「購入前にチェックしたい」など、お気軽にご相談ください。

【梅雨前にチェック!】外壁に白い粉が…それ、「 チョーキング 現象」かもしれません

梅雨時期を迎える前に、ぜひ一度ご自宅の外壁をチェックしてみてください。

手で触ったときに白い粉が付着するようであれば、それは「 チョーキング 現象(白亜化現象)」が起きているサインです。

■ チョーキング 現象とは?

チョーキング 現象とは、外壁塗装に使われている塗料の樹脂が紫外線や雨風などの経年劣化によって分解され、顔料(色の成分)が粉状になって表面に出てくる現象です。

白い粉や色の粉が手に付くことから「 チョーク の粉」に似ているため、この名がついています。

■ 梅雨時期に チョーキング を放置するリスク

梅雨は湿気が多く、雨が続く季節です。
この時期に チョーキング が起きている外壁を放置すると、以下のようなリスクが高まります。

  • 防水性能の低下
     塗膜が劣化している証拠のため、雨水が染み込みやすくなります。
    放っておくと外壁材の腐食や雨漏りの原因にも。
  • カビ・苔の発生
     湿度の高い梅雨時期は、表面に水分が残りやすく、カビや苔が発生しやすくなります。
    見た目も悪く、健康被害にもつながることも。
  • 劣化の加速
     一度劣化が始まると、梅雨時期の湿気や雨で進行が早まります。
    夏場の強い日差しでさらに劣化が進み、秋冬には深刻なダメージに。

■ チョーキング が出たらどうすればいい?

チョーキング が確認された場合は、早めの外壁診断とメンテナンスをおすすめします。

専門業者による点検

まずは劣化の程度を正確に判断するために、外壁診断を受けましょう。 チョーキング 以外にもヒビ割れや浮きなどがないかを確認します。

必要に応じて塗り替えを検討

 軽度であれば洗浄や防水処理だけで済む場合もありますが、塗膜が完全に劣化している場合は塗り替えが必要です。

■ まとめ:梅雨前の点検が、家を守る第一歩

外壁 の チョーキング 現象は、「そろそろメンテナンスの時期ですよ」という建物からのサインです。

梅雨を迎える前に点検しておくことで、雨によるダメージや余分な修繕コストを防ぐことができます。

当社では、外壁の無料診断や梅雨前のチェックも承っております。

気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

【におい・音・湿気】そのサイン、雨漏りかも?見逃さないためのチェックポイント

雨の日、「あれ、変な音…?」「ちょっとカビ臭い?」

その違和感、雨漏りの初期サインかもしれません。

目に見えるシミや天井の剥がれが起こる頃には、被害はかなり進行していることも。

今回は、雨漏りの“見えない初期症状”に気づくためのポイントを解説します。

雨漏りと聞くと「天井から水がポタポタ落ちる」状態を思い浮かべがちですが、実際にはもっと静かに進行していきます。

特に梅雨や台風後のこの時期、小屋裏や壁内で発生する以下のようなサインに注意が必要です。

  • 雨天時に「どこからか水音が聞こえる」
  • 天井裏や壁内からポタポタという水滴の音
  • 晴れている日はしない場合、雨水の侵入を疑うべきです

これらは屋根材や外壁から侵入した雨水が木部に落ちている可能性があります。

雨漏りによる湿気は、室内の空気にも変化をもたらします。

このような不快なにおいの多くは、カビや腐朽菌の繁殖が原因です。

  • クローゼット・押入れからのカビ臭
  • 土や泥のようなにおい
  • ドブのような刺激臭(腐朽菌が原因のケースも)

こうしたにおいは、湿気と温度(25〜30℃)が揃ってカビや菌が繁殖している証拠です。

梅雨〜夏に特に注意しましょう。

  • 天井や壁紙の微妙な変色
  • クロスの継ぎ目が浮いたり、剥がれたりしている
  • 窓際の木部にカビが出始めた
天井に水シミがある
 水漏れによる天井のシミ

これらは目に見える初期の変化。

表面上は軽度でも、内部で断熱材や下地木材が傷んでいるケースが多くあります。

  1. 木材の腐朽・断熱材のカビ
  2. 電気配線への悪影響 → 感電・漏電のリスク
  3. 壁内の空気環境悪化 → 健康被害(喘息・アレルギー)
  4. 内装全体の補修が必要 → 数十万円以上の工事費用に発展するケースも
腐朽菌が発生した床下の木材
床下の木材に腐朽菌が発生
雨漏れで畳にカビが発生
雨漏りにより 畳にカビが発生

市販の消臭剤や炭などで応急対応する方法もありますが、においの元となる雨漏り自体が解決しなければ根本改善にはなりません

以下のような場合は、早めの専門点検をおすすめします:

  • 雨の日だけ音・においがする
  • 押入れやクローゼットがジメジメしている
  • 他社で原因不明と診断されたが症状が続く

当社では、一般的な目視確認だけでなく、必要に応じて床下・小屋裏に実際に潜って確認する検査も対応可能。

以下のような点も含めて、建物全体の健康診断を行います:

  • 雨漏り・湿気・カビ・シロアリ
  • 断熱不良・通気不良
  • 耐震状態や基礎の劣化

目に見えない場所だからこそ、「音」「におい」といった体感的なサインに気づくことが早期対応への第一歩になります。

被害が広がる前に、気になる点があればお気軽にご相談ください。

📩 点検予約・ご相談はこちらから → [お問い合わせフォームへ]

今こそ見直す!梅雨を快適に乗り切る断熱・換気リフォーム

梅雨時期は、湿気・カビ・結露・室内のジメジメ感など、住まいにとって多くのストレスがかかる季節です。

「部屋がなんとなくカビ臭い」
「エアコンの効きが悪い」
「押入れの中がジメジメする」
…そんなお悩みはありませんか?

こうした不快な症状の原因は、
「断熱」と「換気」がうまく機能していないことに起因するケースが多く見受けられます。

今回は、梅雨を快適に乗り切るための断熱・換気リフォームのポイントをご紹介します。


◆ 湿気・結露・カビの
原因は“断熱不良”にあり!

断熱性能が低いと、屋外の湿気や温度変化が室内に伝わりやすくなり、次のような問題が発生します。

  • 外気と室内の温度差により結露が発生
  • 壁・床・天井の内部に湿気がたまり、カビ・腐朽菌の温床に
  • 湿度が上昇し、ダニ・シロアリの繁殖環境になりやすい

これらは、ただ不快というだけでなく、住まいの寿命や家族の健康にも悪影響を及ぼします。

断熱材があっても効果を発揮できていないことも・・


◆ リフォームで改善できる断熱対策

リフォームによる断熱改善には、以下のような方法があります。

◎ 壁・床下・天井への断熱材の追加施工

既存住宅でも、天井裏や床下に断熱材を追加することで、外気の影響を大幅に減らすことができます。

とくに床下断熱は、足元の冷え・湿気にも有効です。

◎ 内窓(二重窓)・断熱サッシの設置

古いアルミサッシから、断熱性の高い複層ガラスサッシや内窓への変更で、結露の抑制と冷暖房効率の向上が図れます。

補助金制度も活用可能な場合があります。

◆ “換気”も快適さの鍵!空気がこもらない住まいに

湿気がこもる原因のひとつが換気不足です。
最近では気密性の高い住宅が多くなった反面、適切な換気がされていないと空気がよどみ、カビやアレルゲンの発生リスクが高まります。

◎ 換気設備の見直しポイント

24時間換気システムのメンテナンスはできていますか?

フィルターの汚れやモーターの不具合は換気効率を落とします。

湿気がたまりやすい場所(脱衣所・トイレ・押入れなど)に局所換気を設置

必要に応じて換気扇や通気口の追加を検討しましょう。

床下換気・小屋裏換気の改善

シロアリ・カビ対策として、床下の自然換気や強制換気の設置も有効です。

◆ 今こそ梅雨前の住まい点検・見直しを!

特に以下のような症状が見られる場合、リフォームによる改善が必要かもしれません。

  • 室内にカビ臭さを感じる
  • 窓まわりや壁が結露しやすい
  • 雨の日に部屋の湿度が高く、冷房の効きが悪い
  • 押入れや収納の中が湿っぽい
  • 床下の湿気やシロアリが心配

こうした状態を放置すると、建材の腐食やシロアリ被害などにもつながり、後々大きな補修が必要になるケースも少なくありません。

◆ まとめ:快適な住まいは「断熱×換気」でつくる

梅雨は、住まいの“弱点”が顕著に現れる時期です。

暑さ・湿気・カビ・空気のよどみ…これらを根本から改善するには、断熱性能の強化と適切な換気計画がカギとなります。

「梅雨のジメジメがつらい…」

「築年数が経っているので断熱性が心配…」

「カビや結露に悩まされている…」

そんな時は、ぜひ私たちにご相談ください。

専門スタッフが現地調査を行い、住宅の状態に合わせた最適なリフォームプランをご提案いたします。

快適で健康的な住まいを、梅雨の今こそ実現しませんか?

【住宅の 雨漏り にお困りの方へ】白い跡は 雨漏り のサイン?早期発見が建物を守ります!

白い跡は 雨漏り のサイン?早期発見が建物を守ります!

「最近、天井に白っぽい跡が出てきた」「なんとなく部屋がジメジメしている気がする」――
そんなお悩みをお持ちの方、それは 雨漏り の前兆かもしれません。

雨漏り は一度発生してしまうと、建物の構造材の劣化やカビの発生、シロアリ被害につながることもあり、早期発見・早期対応が非常に重要です

今回は、意外と知られていない「雨漏りのサイン」や「調査の重要性」について、詳しく解説します。

■ 雨漏り のサインとは?

一般的に「 雨漏り 」と聞くと、ポタポタと天井から水が垂れてくるような状態をイメージされる方が多いかもしれません。しかし、実際にはもっと早い段階で目に見えないサインが現れています。

例えば…

  • 天井や壁に白っぽいシミがある
  • 屋上やベランダに水が溜まりやすい
  • 雨の後、カビのようなにおいがする
  • クロスや壁紙が浮いている、剥がれかけている
  • 屋根裏の木材やコンクリートに白い粉状の跡が出ている

この中でも、特に注意したいのが白い粉や筋状の跡=白華(はっか)現象です。

■ 白華(エフロレッセンス)は 雨水侵入 のサイン

白華とは、コンクリートの表面に現れる白っぽい結晶や粉のようなものです。

これは、雨水などがコンクリート内部に侵入し、水に溶けた成分(カルシウムなど)が表面に出てくることで発生します。

この現象が起きるということは、外部の水が内部へ入り込んでいる証拠。つまり、雨漏りがすでに始まっている、もしくはその一歩手前の状態と考えられます。

特に鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅では、屋上の防水層や排水設備の劣化が原因で雨水が滞留し、知らないうちに建物内部へ浸水してしまうことがあります。

■ 広島県内 で多い相談事例

私たちが広島県内で対応している雨漏り調査では、以下のようなケースが多く見られます。

  • 築15年以上経過した RC造の住宅 で、屋上の 排水口 に 土砂 が溜まり、白華が発生
  • 木造住宅で、天井裏の木材にカビや変色が確認され、実際にクロス裏に水の侵入跡があった
  • ベランダの防水層が劣化し、1階の天井にうっすらとシミが浮き出てきた

これらはすべて、「目に見える被害が出る前に気づけた」ケースです。

雨漏りは、「水が落ちてから」では遅いことが多く、構造部の劣化や補修費用が高額になる前に、定期的な点検と早期調査が大切です。

■ 雨漏り 調査って何をするの?

弊社では、以下のような流れで調査を行っています。

事前ヒアリング・建物外観のチェック

気になる症状や過去の履歴を確認し、外壁・屋根・屋上・ベランダなどの状態を調べます。

必要に応じて屋根裏や天井裏の点検

シミや白華の発生場所を重点的に調査。必要に応じて散水試験を実施することもあります。

調査報告書の作成・ご説明

写真付きの報告書を提出し、雨漏りの原因と対策をご提案します。

調査のみのご依頼も可能で、無理な工事の押し付けなどは一切ありません。

「念のためチェックしてほしい」というご相談でも歓迎しております。

■ 広島県内全域対応中!お気軽にご相談を

弊社では、広島市・呉市・東広島市・廿日市市・福山市など広島県内全域に対応しています。

建築士や専門スタッフが丁寧に調査いたしますので、安心してお任せください。

特にこれから梅雨や台風シーズンに入るこの時期は、雨漏りのご相談が増えてまいります。

少しでも「おかしいな?」と感じたら、早めのご連絡が被害拡大を防ぐ第一歩です。

検査のお申込みはコチラから

コンクリートに 白い粉 ?それ、白華 現象かもしれません!

今回は、あまり知られていないけれど意外と多い現象――「床下の 白華 (はっか)現象」についてお話しします。

「最近、床下の点検口を開けたら、束石に白い粉のようなものが付いていた」

「白い毛が出ているけど、カビ?それとも劣化?」

このようなケース、実は 広島県 内でもよく見られる症状で、その正体は「 白華 現象 (エフロレッセンス)」である可能性が高いのです。

白華 とは、コンクリート や モルタル に含まれる水溶性の成分が、表面に浮き出てくる現象です。

主に、コンクリート 内部に侵入した水分が成分を溶かし、蒸発する過程で 白い結晶(主に炭酸カルシウムや硫酸塩)として表面に現れます。

つまり、白華 が起きているということは、「水がコンクリートに触れて内部を通過した」という証拠

特に住宅の床下に使われている「束石(つかいし)」で発生することが多く、見落とされがちな雨漏り・湿気被害のサインです。

束石は、住宅の床を支える「床束(ゆかづか)」の基礎となる構造物で、コンクリート製が一般的です。
この部分に白華が発生する主な原因は、以下のようなものが考えられます。

  • 地面からの湿気上昇(地中の水分が束石に吸い上げられる)
  • 周辺の通気不足により結露が起こっている
  • 雨水や排水の侵入(外部から水が回り込んでいる)
  • 基礎内部 の 防湿処理 の不備や経年劣化

束石の表面に 白華 が見られる場合、その周囲の湿度が高い状態になっている可能性が高く、木材腐朽やシロアリ被害の温床にもなりかねません。

白華 現象 自体は、構造的な強度には直ちに影響するわけではありません

しかし問題なのは、白華が出ているということは、すでに水分の経路ができている=湿気が溜まりやすい環境にあるという点です。

湿気がこもることで、以下のようなリスクが高まります:

  • 木材のカビ・腐朽
  • シロアリの発生
  • 床鳴り・床の沈み
  • 断熱性能の低下
  • 室内の結露やカビ臭の発生

特に広島のように梅雨・台風シーズンの降雨が多い地域では、床下の湿気対策が住まいの耐久性に直結します。

私たちは、住宅の床下調査・シロアリ点検・湿気診断などを広島県内全域で対応しております。

調査では次のような点をチェックします:

  • 束石や基礎コンクリートの白華・ひび割れ状況
  • 床下の湿度・気流の通り具合
  • 木材の含水率(腐朽リスク)
  • シロアリの侵入経路の有無
  • 防湿シートや換気口の状態

点検には、建築士や防蟻施工士など専門資格を持つスタッフが対応し、写真付きの報告書とともに原因・対策をご提案いたします。

白華現象 そのものは見た目の問題が大きいですが、その背後にある「水分の動き」は見逃せません。

以下のような対応が推奨されます:

  • 床下の通気改善(換気口・強制換気など)
  • 防湿シートの敷設床下調湿材の導入
  • 束石周辺の再防蟻処理や断熱補強
  • 必要に応じた白華のクリーニング処置

また、白華がひどくなったり広がってきた場合には、雨漏りや配管の水漏れの疑いもありますので、早めの点検をおすすめします。

私たちは、 広島市 ・ 東広島市 ・ 呉市 ・ 廿日市市 ・ 三原市 など、広島県全域で建物調査・床下点検を行っております。
地域密着で豊富な実績があり、住宅の状況に合わせて最適な改善策をご提案します。

調査の相談やお申込みはこちら↓ 

擁壁 のコンクリート剥落は見逃し厳禁!現場から学ぶ定期検査の重要性

住宅の安全性を保つうえで、 擁壁 の状態チェックはとても重要です。
特に、コンクリートの剥落が見られる場合、目に見えない部分で劣化や構造的な問題が進行している可能性があります。

実際に、実施した住宅検査においても、擁壁のコンクリート剥落を発見しました。
今回はその事例を通じて、見過ごされがちな擁壁の検査や調査の必要性についてお話します。


剥落の発見から見えた問題点

広島市内の該当の住宅は敷地が道路より高くなっており、それを支える 擁壁 はコンクリート製でした。
検査中、 擁壁 の一部に明らかな剥落が見つかり、写真で確認できるほどでした。

剥落 の原因として想定されたのは、内部の 鉄筋 が錆びて膨張し、それによりコンクリート表面を押し出した現象です。
このような 鉄筋 の腐食による剥落は、放置するとさらなる劣化を招き、場合によっては構造の安全性に影響を与えることもあります。


剥落 は「住まいの外」で起きているからこそ危険

多くの方が気づいていないのが、擁壁の剥落や劣化が居住空間の外で起きるため、日常生活では気づきにくいという点です。
床下のシロアリ被害や土台の腐食と同様、気づかずに放置されやすい場所でもあります。

しかし、 擁壁 は敷地全体の安全性に関わる重要な構造物。
剥落を放置すれば、それがきっかけで倒壊リスクが高まる可能性もゼロではありません。


剥落 を見逃さないためにできること

弊社では、住宅全体を対象とした 建物状況調査 (インスペクション)に加え、 擁壁 や 外構 の状態までしっかり確認する対応が可能です。

特に「古い擁壁がある」「鉄筋コンクリート製で見た目に不安がある」といった場合は、一度調査をご検討ください。

今回の事例紹介記事はこちらからご覧いただけます

▶【擁壁のコンクリート剥落発見 検査や調査の必要性を痛感


剥落 は劣化のサイン、早期発見がカギ

コンクリートの 剥落 は、単なる見た目の問題ではなく、内部構造 の異常を知らせる重要なサインです。
特に擁壁のように日常で意識しにくい部分ほど、専門的な目での 定期チェック が求められます。

「最近、 擁壁 の表面に変化したと感じる」「以前よりひびが目立ってきた」
など、少しでも不安に感じることがあれば、お気軽にご相談ください。
早めの対応が、住まいの安全を守る第一歩です。

【中古住宅のインスペクション】小屋裏のチェックポイント6選!雨漏り・断熱・シロアリ被害を見逃すな

中古住宅を購入する際、「見た目がキレイだから安心」と思っていませんか?

実は、建物の見えない部分こそ、重大なトラブルが潜んでいる可能性があります。

その中でも特に重要なのが「小屋裏(こやうら)」の点検。

この記事では、中古住宅のインスペクションで小屋裏をチェックすべき理由と具体的なポイントをわかりやすく解説します。

小屋裏インスペクションが重要な理由とは?

小屋裏は普段目にすることがなく、売主側でも詳細を把握していないケースが多い場所。

しかし、以下のような建物のリスクが集中しやすい部分でもあります。

  • 雨漏りの初期症状
  • シロアリや害獣の侵入
  • 断熱材の劣化や施工不良
  • 木材の腐食や構造の異常

**住宅診断(ホームインスペクション)**を実施する際には、小屋裏の点検を必ず行いましょう。

【チェックポイント①】屋根裏に雨漏り跡がないか

雨漏りは住宅トラブルの代表格。

小屋裏から屋根材の裏側を見ることで、雨染み・カビ・湿気による変色などの痕跡を確認できます。

見た目は問題なくても、構造内に水が回っていれば将来的に大きな修繕費が発生します。

小屋裏の雨漏りしている様子を撮った写真

【チェックポイント②】断熱材の施工状況と劣化

断熱性能が低いと、夏は暑く冬は寒い家になり、冷暖房効率も悪化します。

  • 断熱材がずれていないか
  • カビや湿気で劣化していないか
  • 断熱材の厚みや種類は適切か

これらを確認することで、住み心地と光熱費に大きく関わる部分を見極められます。

【チェックポイント③】梁や柱など構造材の健全性

小屋裏では、家を支える**構造材(梁・柱・母屋など)**が直接見えるため、状態の確認が可能です。

  • 木材にひび割れやたわみがないか
  • 腐朽菌やシロアリの被害跡はないか
  • 過去に補修された形跡はあるか

構造材に問題がある場合、建物全体の耐震性にも影響します。

【チェックポイント④】換気の状況を確認

小屋裏は湿気がこもりやすいため、適切な換気が不可欠です。

換気が不十分だと、カビ・腐食・結露の原因になります。

  • 換気口や換気ファンが設置されているか
  • 空気の流れが確保されているか

これらを確認することで、住宅の耐久性や健康被害リスクを抑えることができます。

【チェックポイント⑤】電気配線の状態

小屋裏には照明やコンセントの電気配線が通っているケースが多くあります。
以下の点に注意が必要です。

  • 古い配線や不適切な結線がないか
  • ネズミなどにコードがかじられていないか

配線の不良は火災のリスクにつながるため、異常があれば電気工事士による点検をおすすめします。

【チェックポイント⑥】害獣・害虫の侵入痕跡

ネズミ・ハクビシン・ハチ・コウモリなどが小屋裏に住みつくケースもあります。

  • フン、巣、羽などの痕跡
  • 木材のかじり跡
  • 虫の死骸や羽音

早期発見・駆除ができれば、建物へのダメージを最小限に抑えられま

まとめ|小屋裏点検で「見えないリスク」を可視化しよう

中古住宅では、前の所有者がどこまで点検・修繕していたか分からない部分も多くあります。

だからこそ、見えない部分までしっかりチェックするインスペクション(住宅診断)は必須です。

中でも小屋裏は「異変のサイン」が早期に現れやすく、構造・断熱・害虫・雨漏りのすべてが確認できる重要な場所。

小屋裏インスペクションはプロにお任せを!

小屋裏の点検は、専門的な知識と安全対策が必要な作業です。
無理に自分で入るのは危険なので、信頼できるインスペクターや建築士に依頼しましょう。

当社では、【住宅インスペクション】【中古住宅購入前診断】【シロアリ調査】【断熱・気密診断】など幅広く対応可能です。

▶ ご相談・お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。