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ホームインスペクションの新常識、床下点検の重要性とは

「床下点検」「漏水」「ホームインスペクション」「シロアリ」といったキーワードで情報を探している方に、床下点検の重要性や具体的なチェックポイント、実際の事例や対策方法まで、わかりやすく解説します。

住まいの長寿命化や資産価値維持のために、なぜ床下点検が欠かせないのか、その理由と最新の知識をお伝えします。

近年、ホームインスペクション(住宅診断)の現場では、床下点検の重要性がますます高まっています。

従来は目視や簡易的なチェックが主流でしたが、現代住宅では配管の複雑化や断熱材の普及、シロアリ被害の増加など、床下に潜むリスクが多様化しています。

そのため、専門家による詳細な床下進入調査や、カメラを使った診断が新常識となりつつあります。

床下点検は、見えない部分の劣化や漏水、シロアリ被害を早期発見し、住まいの安全性と快適性を守るために欠かせない工程です。

水漏れして床下の木材が濡れている画像と床下の断熱材にシロアリが巣を作ってる画像

従来の床下点検は、点検口からの簡単な目視や、懐中電灯を使った部分的な確認が中心でした。

しかし、現代の住宅は配管や断熱材が複雑に入り組み、従来の方法では見逃しやすいリスクが増えています。

特に中古住宅やリフォーム物件では、過去の修繕履歴が不明な場合も多く、床下の状態を正確に把握することが重要です。

ホームインスペクションでは、専門家が床下に実際に進入し、配管の漏水やシロアリの蟻道、構造体の劣化などを詳細にチェックします。

これにより、将来的な大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。

床下点検は、住まいの安全性と快適性を守るための最前線です。

床下には給排水管やガス管、電気配線、断熱材、基礎構造など、住宅の重要な要素が集まっています。

これらの劣化や不具合は、放置すると漏水やカビ、シロアリ被害、基礎のひび割れなど深刻な問題に発展します。

定期的な床下点検を行うことで、早期に異常を発見し、適切な修繕や予防策を講じることが可能です。

また、快適な室内環境を維持し、住宅の資産価値を守るためにも、床下点検は欠かせません。

  • 漏水や配管の劣化を早期発見
  • シロアリ被害の予防・早期対応
  • カビや湿気による健康被害の防止
  • 基礎や構造体の安全性確保

床下は住宅の基礎部分であり、建物全体を支える重要な役割を担っています。

木造住宅や中古住宅では、床下の構造や仕組みが異なる場合があり、それぞれ特有のリスクが存在します。

また、点検口の有無や設置場所、床下の土の状態やコンクリート施工の違いなど、点検時に知っておくべき基本知識も多岐にわたります。

ここでは、床下の構造や点検のポイントについて詳しく解説します。

木造住宅や中古住宅の床下は、基礎の形状や土台の状態、配管の配置などが新築住宅と異なる場合が多く、特有のリスクが潜んでいます。

特に築年数が経過した住宅では、木材の腐食やシロアリ被害、配管の老朽化による漏水リスクが高まります。

また、過去のリフォームや修繕履歴が不明な場合、隠れた欠陥が見つかることも少なくありません。

床下点検では、これらのリスクを的確に把握し、必要な対策を講じることが重要です。

  • 木材の腐食やカビの発生
  • シロアリの侵入・食害
  • 配管の老朽化・漏水
  • 基礎のひび割れや沈下

床下点検を行うためには、点検口の設置が不可欠です。

点検口には、床板に直接設けるタイプや、畳の下に設置するタイプなど、さまざまな種類があります。

中古住宅やリフォーム時には、後付けで点検口を設置するケースも多く、設置場所や施工方法によって点検のしやすさが大きく変わります。

畳の下に点検口を設ける場合は、畳の取り外しや補強工事が必要になることもあるため、専門業者に相談するのが安心です。

点検口の種類特徴
床板タイプリビングや廊下などに設置しやすい
畳下タイプ和室の畳を外して点検可能
後付けタイプリフォーム時に追加設置できる

床下の地面が「土のまま」か「コンクリート施工」かによって、住宅の耐久性やメンテナンス性に大きな違いが生まれます。

土のまま放置された床下は、湿気がこもりやすく、カビやシロアリの発生リスクが高まります。

一方、コンクリートで覆われた床下は、湿気の上昇を抑えやすく、害虫やカビの発生を防ぎやすいのが特徴です。

ただし、コンクリート施工でもひび割れや隙間からの水分侵入には注意が必要です。

点検時には、床下の地面の状態や湿気対策の有無をしっかり確認しましょう。

床下の状態メリットデメリット
土のまま施工コストが安い湿気・シロアリ・カビのリスク大
コンクリート湿気・害虫対策に有効施工費用が高い、ひび割れ注意

床下空間は、住宅全体で繋がっている場合と、部屋ごとに区切られている場合があります。

繋がっている場合は、シロアリや湿気、漏水などの被害が広範囲に及びやすいので注意が必要です。

また、現代住宅では断熱材や配管が床下に多く配置されており、断熱材のズレや配管の劣化がトラブルの原因となることもあります。

点検時には、断熱材の状態や配管の接続部、床下の通気性などもチェックしましょう。

  • 床下が繋がっていると被害が広がりやすい
  • 断熱材のズレや落下に注意
  • 配管の結露や漏水リスクも確認

床下点検では、普段目に見えない場所に潜むさまざまな問題やリスクが発見されます。

代表的なものとして、シロアリの侵入や蟻道、配管の漏水や腐食、カビや湿気による断熱材・木材の劣化、基礎や土台の欠陥などが挙げられます。

これらの問題は、放置すると住宅の寿命を縮めたり、修繕費用が高額になったりするため、早期発見・早期対策が重要です。

シロアリは床下から静かに侵入し、木材を食い荒らします。

特に蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道や、木材の食害跡が見つかった場合は、早急な駆除と補修が必要です。

シロアリ被害は進行が早く、住宅の構造体に深刻なダメージを与えるため、定期的な点検と予防処置が欠かせません。

  • 蟻道の有無をチェック
  • 木材の空洞化や食害跡を確認
  • シロアリの糞や羽アリの発生も要注意

床下の配管からの漏水や腐食は、木材や断熱材の劣化、カビの発生、基礎の損傷など多くのトラブルを引き起こします。

特に中古住宅や築年数の経過した家では、配管の老朽化による水漏れが多く見られます。

点検時には、配管の接続部や床下の湿り気、サビや腐食の有無をしっかり確認しましょう。

主なトラブル原因対策
漏水配管の劣化・接続不良早期修理・交換
腐食水分・湿気の滞留防湿・換気対策

床下の湿気が多いと、カビの発生や断熱材・木材の劣化が進行します。

防湿シートの施工不良や換気不足が原因となることが多く、健康被害や住宅の耐久性低下につながります。

点検時には、カビの臭いや断熱材の変色、木材の腐朽などを細かくチェックしましょう。

  • カビ臭や黒ずみの有無
  • 断熱材のズレ・落下・変色
  • 木材の腐朽や柔らかさ

基礎や土台のひび割れ、沈下、鉄筋の露出などは、住宅の安全性に直結する重大な問題です。

特に地震や地盤沈下の影響を受けやすい地域では、基礎の状態を定期的に点検することが重要です。

ホームインスペクションでは、基礎のクラックや土台のズレ、アンカーボルトの緩みなども細かくチェックします。

  • 基礎のひび割れや欠損
  • 土台のズレや沈下
  • アンカーボルトの緩み・腐食

床下点検は、専門家によるホームインスペクションだけでなく、住まい手自身が簡単にできるチェック方法もあります。

点検の際は、点検口からの進入やカメラの活用、外部からの目視診断など、状況に応じた方法を選びましょう。

また、点検時に確認すべきポイントや診断項目を把握しておくことで、見逃しを防ぎ、住まいの安全性を高めることができます。

床下点検では、以下のようなポイントを重点的に確認します。

これらの項目をチェックすることで、住まいのリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることが可能です。

  • シロアリの蟻道や食害跡
  • 配管の漏水・腐食
  • カビや湿気の発生
  • 断熱材のズレ・落下・劣化
  • 基礎や土台のひび割れ・沈下
  • 防湿シートや換気口の状態

床下に物理的に入れない場合でも、外部からの目視診断や専用カメラを使った点検が有効です。

点検口からカメラを挿入し、リアルタイムで床下の状態を確認する方法は、狭い空間や高齢者の方にもおすすめです。

また、外部から基礎のひび割れや湿気の有無を確認することで、ある程度のリスクを把握できます。

プロのインスペクターは、こうした機器を駆使して見逃しのない診断を行います。

  • 点検口からカメラを挿入して撮影
  • 外部から基礎や換気口を目視
  • 湿度計やサーモグラフィーの活用

プロのホームインスペクションでは、事前の打ち合わせから点検、報告書作成まで一連の流れで実施されます。

床下点検は、点検口からの進入やカメラによる撮影、各部の詳細なチェックが行われ、所要時間は住宅の規模や状態によって異なりますが、一般的に1~2時間程度が目安です。

点検後は、写真付きの詳細な報告書が提供され、必要な修繕や対策のアドバイスも受けられます。

工程内容
事前打ち合わせ点検範囲や要望の確認
床下点検進入・カメラ撮影・各部チェック
報告書作成写真・診断結果・対策提案

専門家に依頼する前に、自分でできる簡単な床下チェックも有効です。

点検口がある場合は、懐中電灯を使って床下の湿気やカビ、配管の水漏れ、シロアリの蟻道などを目視で確認しましょう。

また、床下から異臭がする場合や、床がきしむ・沈むといった異常があれば、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

  • 点検口から懐中電灯で床下を照らす
  • カビ臭や湿気の有無を確認
  • 配管や木材の状態を目視
  • 床の沈みやきしみをチェック

床下点検口がない住宅でも、後付けで設置することが可能です。

点検口の設置は、床下点検やメンテナンスを容易にし、将来的なトラブルの早期発見につながります。

設置方法や費用相場、畳の下への設置事例などを知っておくことで、リフォームや中古住宅購入時の参考になります。

床下点検口の後付け工事は、まず設置場所の選定から始まります。

リビングや廊下、和室の畳の下など、点検しやすい場所を選ぶことがポイントです。

畳の下に設置する場合は、畳の取り外しや補強が必要となるため、専門業者による施工が推奨されます。

また、床下の配線や配管を傷つけないよう、事前に構造を確認することも重要です。

工事自体は半日から1日程度で完了することが多いですが、設置後は点検のしやすさが格段に向上します。

  • 設置場所の選定(リビング・廊下・和室など)
  • 畳の下の場合は補強工事が必要
  • 配線・配管の位置確認
  • 専門業者への依頼が安心

床下点検口の後付け費用は、設置場所や工事内容によって異なりますが、一般的には2万円~5万円程度が相場です。

畳の下や特殊な場所への設置、補強工事が必要な場合は追加費用が発生することもあります。

中古住宅の購入時やリフォームの際に点検口を設置することで、将来的なメンテナンスコストの削減にもつながります。

複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することが大切です。

設置場所費用相場
リビング・廊下2~4万円
畳の下3~5万円(補強工事含む)

実際の施工事例では、リビングや和室の畳の下に点検口を設置し、定期的な床下点検が容易になったケースが多く見られます。

点検口の設置により、シロアリ被害や漏水、カビの早期発見が可能となり、住宅の寿命延長や修繕費用の削減につながったという声も多いです。

また、点検や修繕作業がスムーズに行えるため、住まいの資産価値維持にも大きく貢献します。

  • 定期点検がしやすくなる
  • トラブルの早期発見・対応が可能
  • 修繕費用の削減
  • 住宅の資産価値維持

実際に床下点検やホームインスペクションを実施した事例からは、さまざまな問題が発見され、適切な対策が講じられています。

ここでは、被害や問題発見のケーススタディ、点検後のリフォームや修繕対応、そして予防としての定期点検の重要性について解説します。

ある中古住宅のホームインスペクションでは、床下点検口から進入した際に、配管の漏水とシロアリの蟻道が同時に発見されました。

また、別の事例では、基礎のひび割れや断熱材の落下が見つかり、早期の修繕で大きな被害を防ぐことができました。

このように、床下点検は見えないリスクを可視化し、住まいの安全を守るために不可欠です。

  • 配管の漏水・腐食の発見
  • シロアリの蟻道・食害の発見
  • 基礎のひび割れ・断熱材の落下

床下点検で問題が発見された場合は、速やかにリフォームや修繕を行うことが重要です。

シロアリ被害には駆除と防蟻処理、漏水には配管の修理や交換、カビや湿気には防湿工事や換気改善が有効です。

また、基礎や土台の欠陥が見つかった場合は、専門業者による補強工事や部分的な改修が必要となります。

点検結果をもとに、適切な対応策を選びましょう。

  • シロアリ駆除・防蟻処理
  • 配管修理・交換
  • 防湿工事・換気改善
  • 基礎・土台の補強工事

床下のトラブルは、早期発見・早期対応が被害拡大を防ぐカギです。

そのためには、定期的な床下点検やホームインスペクションの実施が非常に重要です。

特に築年数が経過した住宅や中古住宅では、年1回程度の点検を目安にしましょう。

定期点検を行うことで、住まいの寿命を延ばし、資産価値を維持することができます。

  • 年1回の定期点検が理想
  • 早期発見で修繕費用を抑制
  • 住まいの安全・快適性を維持

床下点検は、住まいの安全性や快適性を守るために欠かせない重要なメンテナンスです。

シロアリや漏水、カビ、基礎の劣化など、目に見えないリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることで、住宅の寿命を延ばし、資産価値を維持できます。

ホームインスペクションを活用し、定期的な床下点検を習慣化することが、安心で快適な暮らしへの第一歩です。

床下点検を定期的に行うことで、住宅の劣化やトラブルを未然に防ぐことができます。

シロアリ被害や漏水、基礎のひび割れなどは、放置すると修繕費用が高額になり、住宅の資産価値を大きく損なう原因となります。

早期発見・早期対応によって、住宅の寿命を延ばし、将来的な売却時にも高い評価を得ることが可能です。

また、快適な住環境を維持することで、家族の健康や安心にもつながります。

  • 劣化やトラブルの早期発見・対応
  • 修繕費用の抑制
  • 資産価値の維持・向上
  • 健康で快適な住環境の実現

ホームインスペクションを活用する際は、信頼できる専門家を選ぶことが重要です。

一級建築士や住宅診断士など、資格や実績のあるインスペクターに依頼することで、的確な診断とアドバイスが受けられます。

また、点検内容や報告書の詳細さ、アフターフォローの有無も比較ポイントです。

複数の業者から見積もりを取り、口コミや実績を確認して選びましょう。

ホームインスペクションを上手に活用し、安心・快適な住まいを守りましょう。

  • 資格や実績のある専門家を選ぶ
  • 点検内容や報告書の充実度を確認
  • アフターフォローの有無をチェック
  • 複数業者の比較・口コミの活用

建物状況調査としろあり対策で、安心できる住まい選びを

中古住宅の購入前に!建物状況調査としろありチェックで見えない不安を解消。住まい選びに安心をプラスする方法を住宅ケンコウがご紹介。

中古住宅を買うとき、見た目はきれいでも

「床がふわふわする」「ドアが閉まりにくい」「しろありに食われていた」なんてことも少なくありません。

そういった“あとから出てくる問題”を防ぐのが、「建物状況調査」です。

私たち住宅ケンコウでは、見た目だけではわからない建物の劣化や、しろあり被害の有無を、専門の技術者がしっかりチェック。

「この家は大丈夫か?」というお客様の不安を、わかりやすく丁寧に解消します。

簡単に言うと、住宅の「健康診断」のようなもの。

経験豊富なスタッフが、次のようなポイントをチェックします。

  • 屋根や外壁にヒビやサビはないか
  • 雨漏りや結露の形跡がないか
  • 床下に湿気やしろあり被害がないか
  • 基礎や柱に傾きや腐食がないか
  • 建具(ドア・窓)の動きに異常がないか

私たちの調査では、床下にもぐってのチェックや、湿気・カビの状況確認まで行い、しろありが好む環境かどうかも含めて診断します。

▶ 買う前に「家の本当の状態」がわかる

見えない部分まで確認することで、後から大きな修繕費がかかるリスクを減らせます。

▶ 家族の安心感につながる

しろありの被害や湿気トラブルが見つかれば、その対策も含めてご提案。

プロの目で確認することで、「この家で大丈夫」と納得して選べます。

▶ 売主・不動産会社とのトラブル防止に

調査結果を元に、修繕や価格交渉の話もしやすくなります。

🔎 建築士やしろあり防除の資格を持つスタッフが対応

現場経験豊富な担当者が対応。建物の劣化だけでなく、しろありや湿気、断熱の問題にも対応可能です。

📷 写真つきでわかりやすい報告書

専門用語ではなく、一般の方にも理解しやすい言葉と写真でご報告。ご家族とも共有しやすい内容です。

🌿 床下の湿気や換気、カビの対策まで

ただチェックするだけでなく、必要に応じて対策方法のご提案も行います。

  1. 事前ヒアリング(建物の築年数や気になるところを確認)
  2. 現地調査(外部・室内・床下などをチェック)
  3. 報告書の作成と説明(写真付きで見やすく解説)
  4. 必要に応じた対策やリフォームのご提案
  • 建物状況調査:5~8万円程度(広さや築年数により変動あり)
  • しろあり調査・床下点検込みの場合:+1~2万円程度

※まずは無料相談からどうぞ。物件が決まっていなくてもご相談OKです。

Q. 築年数が古くても調査できますか?

→ はい、大丈夫です。古い家こそチェックが重要です。

Q. 売主が調査を嫌がることはありますか?

→ 売主や不動産会社と調整することも可能です。お気軽にご相談ください。

Q. しろありがいたら、すぐ対処してもらえますか?

→ はい、当社はしろあり防除の専門資格もあるため、迅速な対応が可能です。

住まいは、見た目だけで選ぶものではありません。

長く安心して暮らすためには、「中身」をしっかり確認することが大切です。

住宅ケンコウでは、建物の健康診断(建物状況調査)から、しろあり対策、湿気や断熱の改善まで、住まいの“見えない部分”の不安をまるごと解決いたします。

広島で中古住宅を購入するなら!建物状況調査(インスペクション)のすすめ

中古住宅を買うとき、「この家、大丈夫かな?」「あとから問題が見つかったらイヤだな…」と思うことはありませんか?

外から見ただけではわからない「家の中身」をチェックする方法があるんです。

それが「建物状況調査(インスペクション)」。

この記事では、家を買う前に知っておきたいこの調査について、わかりやすくご紹介します!

プロの目で、家の傷みやトラブルのもとがないかをチェックする調査です。

たとえば、こんなところを見ます👇

  • 雨漏りの跡はないか
  • シロアリにやられてないか
  • 壁や床にひび割れはないか
  • 設備(キッチンやトイレなど)はちゃんと動くか

住宅ケンコウ社では、必要があれば「床下に実際に潜って」詳しく見るオプションもご用意しています。

▶過去の関連記事

床下に潜むリスク、見逃していませんか?建物状況調査の“覗き込み”と“本格点検”の違いとは

たとえば車を買うときも、「点検済み」だと安心しますよね?

家も同じです。

あとで「知らなかった!」となる前に、ちゃんと調べておけば、

  • 大きな修理代がかかるのを防げる
  • 家の価値や状態をしっかり理解できる
  • 安心して契約できる

といったメリットがあります。

調査の流れはかんたん。住宅ケンコウ社ならこんな感じです👇

① まずはご相談

どんな家か、図面や修理履歴などがあればよりスムーズです。

② プロが現地で調査

有資格のスタッフが、お家の外から中までチェックします。

③ 写真付きの報告書でご説明

わかりにくい専門用語も、やさしくご説明しますのでご安心ください!

調査の範囲や家の大きさによって変わりますが、目安はこんな感じです。

調査の種類料金の目安
基本の目視調査3〜5万円前後
床下や天井裏なども含む詳細調査10〜20万円ほど

住宅ケンコウ社では、予算に応じたご提案をさせていただいてます!

▶過去の関連記事

サービス料金を分かりやすくまとめましたてみました

家を買う方は…

  • 住んでからのトラブルを避けやすい
  • 状態に合った価格で交渉しやすい
  • 不安がなくなる!

売る側も…

  • 状態をはっきり伝えられる
  • トラブルを未然に防げる
  • 買う人に安心してもらえる

「お互いが安心できる家の取引」ができるのが、建物状況調査の良さなんです。

住宅ケンコウ社では、国が定めた資格を持った調査員が調査を担当します。

地域密着で、広島エリアの住宅事情にも詳しいスタッフが対応。

  • わかりやすい説明
  • 写真でしっかり報告
  • 見えにくいところもオプションで対応(床下など)

地元ならではの「きめ細かさ」で対応しています!

たとえば調査で分かった傷みや劣化をもとに、

  • リフォームの優先順位を決めたり
  • 火災保険や地震保険の加入判断に使ったり
  • 定期メンテナンスの計画を立てたり

など、住んだ後もずっと役に立ちます。

中古住宅は、見えない部分にこそ注意が必要です。

建物状況調査は、「家の健康診断」のようなもの。

住宅ケンコウ社では、お客様の不安をなくし、安心して住まい選びを進めていただけるようサポートしています。

ちょっとでも「この家どうかな?」と思ったら、お気軽にご相談ください!

「もしもの災害に備える」ための住宅検査とは?見えないリスクを減らすチェックポイント

地震や台風、大雨など、日本では年々「自然災害」のリスクが高まっています。

こうした災害時、住まいの弱点が被害の大小を大きく左右することをご存じでしょうか?

この記事では、中古住宅の購入前や住み続ける住宅に対して行う「検査(住宅診断)」が、災害リスクの軽減につながる理由を、実務の視点から解説します。

災害対策というと「防災グッズ」や「保険」が思い浮かびますが、建物自体の状態を知っておくことも立派な災害対策です。

  • 地震の揺れに耐えられるか
  • 雨漏りや床下の水害リスクはないか
  • 外壁・屋根の破損リスクが潜んでいないか

こうした点は、ホームインスペクション(建物状況調査)や耐震診断などのプロの検査で明らかになります。

◎ 地震に備えるには耐震診断が有効

  • 1981年以前の旧耐震基準の家は特に要注意
  • 筋交いや金物の設置状況、基礎のひび割れ確認
  • 必要に応じて「耐震補強」や「補助金申請」も可能

◎ 水害・湿害は床下の劣化を進める

  • 床下が常に湿っている家は、シロアリや腐朽リスクも高い
  • 排水経路の不備や勾配不良も原因に
  • 定期的な床下点検や、防湿・換気対策が重要

◎ 台風・強風への備えは外装のチェックから

  • 屋根材や軒天、外壁に浮きやひび割れがないか
  • 古いサッシやバルコニーの固定金物もチェックポイント
  • 飛来物対策で窓の強化や雨戸設置も推奨されるケースあり

気に入った物件でも、地盤の弱さや経年劣化の蓄積で、実は災害に弱いケースもあります。

  • 立地(浸水・土砂災害警戒区域か)
  • 建物の構造と状態(築年数や施工精度)
  • メンテナンス履歴の有無

購入前の「住宅検査」に加え、災害リスクマップとの照合も大切です。

当社では、災害リスクに配慮したホームインスペクション、耐震診断、床下点検などを実施しています。

目視だけでなく床下に潜って確認するサービスも行っており、

  • 雨漏りや湿気
  • 構造部の劣化
  • 白蟻被害

など、リスクの早期発見と対策が可能です。

広島県では、特に以下のような災害に注意が必要です。

◎ 土砂災害の多さは全国でも上位

広島県は急傾斜地が多く、過去にも大規模な土砂災害が発生しています(例:平成26年広島土砂災害)。

・宅地が「土砂災害警戒区域」に指定されていることも多く、地盤や裏山の状況確認が重要です。

・擁壁の劣化や排水ルートの詰まりなど、小さな不具合が大きな被害につながることも。

◎ 集中豪雨による浸水や床下被害

近年の線状降水帯による集中豪雨で、内水氾濫や排水不良による床下の浸水被害が増えています。

  • 排水枡や側溝の清掃不足
  • 建物周辺の勾配不良
  • 古い住宅の防湿・防水処理の劣化

こうした問題は床下点検で発見・改善可能です。

◎ 断層・活断層の影響も意識を

広島は比較的地震の少ない地域とされていますが、芸予地震(2001年)では震度6弱を観測し、多くの建物に影響が出ました。

・旧耐震基準の建物(昭和56年以前)は特に耐震診断をおすすめします。

◎ 広島市全域

広島市は、盆地地形で河川が多く、豪雨による内水氾濫や土砂災害のリスクが複合的に存在しています。

特に昭和・平成期の宅地開発で造成された地域は、擁壁や排水計画に注意が必要です。

検査で見るべきポイント:

  • 擁壁・斜面のクラックや排水機能の確認
  • 床下の湿気・浸水履歴の有無(地盤調査・周辺勾配含む)
  • 過去の被害履歴(市のハザードマップ確認も)

◎ 安佐南区

2014年に甚大な土砂災害を経験した地域。現在も土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されている場所が多く、建築基準法の制限も厳しい地域です。

検査で見るべきポイント:

  • 宅地裏の法面や擁壁の安定性(ひび割れ・排水路の詰まり)
  • 家屋の傾きや基礎のクラック(地盤緩みの兆候)
  • 豪雨時の雨水処理状況(屋根・敷地排水の設計と実態)

◎ 呉市

沿岸部に面した呉市は、高潮・津波・土砂災害の複合リスクが存在します。

山間地と海が近接しているため、斜面崩落と道路寸断による孤立も想定される地域です。

検査で見るべきポイント:

  • 山側からの雨水の流れ込みや土砂流入への備え(外構含む)
  • 排水経路・側溝の状態と家屋への影響範囲
  • 基礎周りの通気性・湿気こもり(沿岸部特有の湿害も考慮)

一口に「検査」といっても、広島県内では地域によって見るべきリスクが異なります。

だからこそ、地域性を踏まえた診断ができる専門業者の検査が重要です。

当社では、

  • 必要に応じた耐震診断・床下点検・シロアリ調査
  • 改修・補強が必要な箇所へのアドバイス

を行い、安心できる暮らしの実現をサポートしています。

当社では、広島県内での住宅検査・耐震診断・床下点検に多数の実績があります。

地域特有のリスク(土砂災害、排水不良、湿害など)を踏まえた診断を行っていますので、

  • 住宅の弱点を災害前に把握したい
  • 購入予定の物件に不安がある

という方も、安心してご相談いただけます。

災害はいつ起きるか分かりません。

だからこそ、「今の家が災害にどれだけ耐えられるのか」を知ることが、

家族の安全と資産を守る第一歩です。

不安を減らすためにも、一度専門家の住宅検査を検討してみませんか?

【 建物状況調査 】2階の床が沈む?傾きの原因は“下階の構造”かもしれません

中古住宅や既存住宅のインスペクション( 建物状況調査 )を行っていると、「床の傾き」や「沈み」による不具合をよく目にします。
今回は、広島の住宅で実際にあった調査事例をもとに、デジタル水平器を使って床の傾きを確認した結果や、建物の間取りが傾きに与える影響についても解説します。

床や建物が傾いているかどうかを判断するには、“どの程度の傾きが許容範囲か”を知っておくことが重要です。

一般的な目安としては、以下のようにされています:

  • 3/1000(3mm/m)以上の傾き:人が体感する可能性あり
  • 6/1000(6mm/m)以上の傾き:実生活に支障が出る可能性あり
  • 10/1000(10mm/m)以上の傾き:建物の不同沈下を疑うレベル

つまり、1mの距離で6mm以上の高さ差があれば「傾いている」と判断されやすい基準となります。

もしお部屋の床にビー玉を置いたらどうなるか想像してみてください。

  • まったく動かなければ問題なし(~3mm/m)
  • ゆっくり転がるとちょっと傾いてるかも(3〜6mm/m)
  • どんどん転がっていったら、かなり傾いています(6mm/m以上)

つまり、人が「ん?なんか斜めかも?」と感じる程度でも、実は6mm/mを超える傾きが出ていることもあります

これを放っておくと、建物の構造部分が傷んでいたり、地盤が下がってきているケースもあるので注意が必要です。

デジタル水平器は、0.1度単位の傾きやmm/m(ミリパーメートル)での表示が可能で、床や柱の傾きを可視化できます。

代表的な表示モード:

  • 【°(度)表示】:例)1.2° → かなり傾いている
  • 【mm/m表示】:例)6.0mm/m → 水平1mで6mmの高低差
  • 【%表示】:勾配の割合(外構や屋根でよく使います)

今回は「mm/m」で確認しており、目に見えないレベルでも沈みや傾きの傾向を数値で把握できるのが大きな利点です。

この物件では、床の傾きを調べるためにデジタル水平器を使用しました。

まず和室。ここでは畳が中央部分でかなり劣化しており、沈み込みが強かったため、正確な計測が難しい状態でした。

そのため、一箇所で判断するのではなく、部屋の四隅や縁側付近など複数箇所に分けて計測

こうすることで、床の全体的な傾き傾向を把握することができました。

🛠 ポイント

畳の上での測定は沈み込みによる誤差が出やすいため、畳の端や下地のしっかりした場所を選ぶのが基本です。

洋室側では、畳の問題はないものの、床のあちこちで沈みや浮き上がりが見られ、波打ったような状態でした。

特に部屋の中央付近に顕著な沈み込みがあり、見た目では気づきにくいものの、歩いたときに足裏で違和感が出るような状態。

デジタル水平器で複数点をチェックすると、部屋の外周と比べて中央部分が4〜6mm沈んでいる箇所が確認できました。

今回注目すべきだったのは、沈みが出ていた洋室の下階が「和室」であり、真下に壁や間仕切りがほとんどない構造だったことです。

床の沈みは、直下に支持構造がない空間によく見られます。

特に築年数が経っている建物では、梁や根太のたわみや劣化も進行しており、構造的な“空白部分”が弱点となり、床が沈んでしまうケースがあります。

今回のようなケースでは、1~2箇所を計測しただけでは見落としてしまう情報もあります。

デジタル水平器を使い、部屋の複数ポイントを調べることが重要です。

📝 コツ

部屋の対角線上や十字の位置関係で測ると、全体の傾向がつかみやすくなります。

床の傾きや沈みは、雨漏り・シロアリ・構造劣化のサインにもつながるため、慎重な判断が求められます。

中古住宅を購入予定の方や、すでに所有している方も、「ちょっと床が斜め?」「歩くと沈む?」といった違和感に気づいたら、構造的な原因がないか一度 インスペクション を受けることをおすすめします。

床の傾きや沈みは、見た目だけでは判断できない構造リスクを教えてくれる重要なヒントです。

床下に潜むリスク、見逃していませんか?建物状況調査の“覗き込み”と“本格点検”の違いとは

建物状況調査(インスペクション)では、床下点検口からライトで照らしてのぞき込み、目視で状態を確認する工程があります。

建物状況調査 床下の覗き込み調査の様子

この方法は「覗き込み調査」とも呼ばれ、基礎部分や床下の構造材の状態を確認するのに有効ですが、確認できる範囲は限られています。

床下全体をくまなく見られるわけではないため、例えば以下のような場合は発見が難しいこともあります

  • 床下の奥や隅にあるシロアリ被害や湿気
  • 見えない範囲で進行している腐朽やカビ
  • 床下中央部にある動物の死骸やフン
  • 配管まわりの微細な漏水

また、無人期間が長い住宅では、ネズミやハクビシンなどの小動物が入り込んだ形跡や、スズメバチの巣ができていた事例もあります。

より詳しい調査が必要な場合は、調査員が床下に実際に潜って行う「床下点検」をご案内しています。

比較項目覗き込み調査床下点検(潜行調査)
調査方法点検口から目視調査員が実際に床下に入る
調査範囲点検口周辺の視認できる範囲床下全体(奥や隅まで確認可能)
確認精度限られる詳細に確認可能
対象通常の建物状況調査状況に応じて別途実施(追加費用)

以下のような場合には、覗き込みだけでは不十分な可能性があるため、床下点検をご検討ください。

  • シロアリ被害の有無をしっかり確認したい
  • 長期間空き家だった住宅を購入予定
  • カビ臭や床鳴り、湿気などの違和感がある
  • 調査結果をもとに補修や駆除の判断をしたい方

当社では、オプションで「床下点検(潜行調査)」にも対応しています。

調査員が実際に床下へ潜り込み、全体をくまなく目視・手触りで確認することで、見えにくいリスクも的確に把握できます。

比較項目覗き込み調査(標準)床下点検(オプション)
調査方法点検口からの目視のみ床下に潜って全体を調査
確認範囲点検口周辺の限られた視野床下全体(隅・配管まわりも)
対応内容建物状況調査の基本項目状況に応じて追加対応

他社では「覗き込みのみ」で完結する調査も多い中、当社では現場の状況に応じて柔軟に対応可能なのが強みです。

床下の状況は、暮らし始めてからでは気づきにくく、気づいた時には大きな修繕が必要になるケースもあります。

建物状況調査では、まずは覗き込みでの目視確認を行い、必要に応じて床下点検をご案内することで、将来的なトラブルの回避や安心材料としての情報提供を行っています。

床下は、普段目にしないからこそ、トラブルが進行していても気づきにくい場所です。

当社の建物状況調査では、標準の覗き込み調査に加え、必要に応じて床下に潜っての本格点検にも対応可能

「せっかく調査するなら、しっかり見てほしい」

そんな方には、プロの目と手で徹底的に確認できる当社の床下点検付きプランをおすすめします。

【建物状況調査】軒天に「クモの巣?」実は塗膜の浮きと微細なヒビ割れ

〜見逃しがちな部位も丁寧に確認しています〜

軒天 塗膜のヒビ

先日実施した建物状況調査の現場で、軒天(屋根の裏面)にて
一見「クモの巣?」のように見える箇所を発見しました。

軒天 塗膜のヒビ 拡大

よく観察し、棒などで軽く触れて確認したところ、
弾性塗料が経年劣化で浮き始め、一部に微細なヒビ(クラック)が入っている状態でした。

  • 部位: 軒天(外部天井部分)
  • 症状: 塗膜の浮き・一部ヘアークラック
  • 塗料: 弾性塗料仕上げ
  • 雨水の影響: 直接かかりにくい部位のため、今すぐの雨漏り等のリスクはなし

現状では構造的な問題や雨水侵入の心配はないと判断されましたが、今後の経過観察が必要な箇所として、施主様にはご報告させていただきました。

今回のように、軒天のヒビは非常に目立ちにくく、見逃されがちです。

塗装の浮きが“クモの巣”や“汚れ”に見えることも多く、目を凝らし、実際に触れて確認することで初めて分かることもあります。

建物状況調査では、外壁・屋根だけでなく軒天や細部まで丁寧に確認し、必要に応じて報告・記録しています。

「問題がないのになぜ報告?」と思われることもあるかもしれませんが、

“現時点で問題はない”という情報も、お客様にとっては安心材料の一つです。

小さな劣化も放置すれば将来的な補修の手間やコストに繋がります。

早めに気づいておくことで、適切なタイミングでの補修判断が可能になります。

建物状況調査は、「今、問題があるかどうか」を調べるだけでなく、

将来にわたって家を長持ちさせるための“予防的チェック”でもあります。

細かい部分にも目を配り、万が一の不具合の芽を見逃さない。

それが私たちプロのインスペクターの役目です。

中古住宅購入前、売却時、定期点検など、さまざまなシーンでご依頼いただいています。

安心・納得できる住宅取引のために、まずはお気軽にご相談ください。