「屋根の上や外壁の劣化、どうやって確認すればいいの?」
中古住宅の購入前や、外壁塗装・リフォームを検討するとき、こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
従来は、はしごや足場をかけて職人が直接目視して確認する方法が一般的でした。
しかし、この方法には「転落のリスク」や「点検費用が高くなる」といった課題があります。
そこで近年注目されているのが ドローン検査 です。
小型無人航空機にカメラを搭載し、建物の高所を撮影することで、安全かつ短時間で詳細な点検が可能になりました。
住宅ケンコウ社でも、ホームインスペクションや外壁診断の際にドローンを活用し、お客様に「見える化」された報告を行っています。
ドローン検査とは?
ドローン検査とは、カメラ付きの小型無人航空機(ドローン)を用いて、住宅や建物の状態を空中から調査する方法です。
特に次のような部分で活躍します。
- 屋根の劣化(瓦のズレ、ひび割れ、苔やカビの付着)
- 外壁の劣化(ひび割れ、塗装の剥がれ、シーリングの劣化)
- 雨どいの詰まりや破損
- 太陽光パネルの設置状況や不具合チェック
高解像度カメラや赤外線カメラを搭載することで、人の目だけでは難しい診断も可能になります。

ドローン検査のメリット
①安全性
足場を組む必要がなく、職人や調査員が高所に上がるリスクがなくなります。転落事故の防止に直結します。
②コスト削減
屋根の点検に足場を組むと数万円の費用が発生する場合がありますが、ドローンを使えばその必要がないため、低コストで調査が可能です。
③スピード
数十分で屋根全体を確認でき、その場で写真や動画を共有できます。
④高精度の「見える化」
お客様ご自身が写真・動画を確認できるため、「どこが傷んでいるのか」が明確になり、補修工事の必要性を納得いただきやすくなります。

従来の点検との違い
従来の点検では、職人がはしごをかけて一部だけ確認することが多く、全体像を把握しにくいという欠点がありました。一方で、ドローンは屋根全体や外壁を上空から俯瞰でき、細かい部分も撮影できます。
ただし、触診による確認(瓦の浮き具合やシーリングの弾力性など)はドローンではできないため、必要に応じて専門家の現地調査と組み合わせることが重要です。
ドローン検査の活用シーン
- 中古住宅購入前のホームインスペクション
→ 屋根や外壁の劣化状況を写真付きで報告。購入判断の材料に。 - 外壁塗装・屋根リフォーム前の診断
→ 実際の劣化状態を把握して、塗装や修繕の必要性を明確化。 - 台風・地震など災害後の被害確認
→ 保険申請や修繕工事の見積もりに役立つ。 - シロアリ調査の補助
→ 屋根・外壁の劣化がシロアリ被害につながるケースがあるため、総合的に建物を診断可能。

ドローン検査の注意点・課題
- 飛行規制:住宅密集地では国土交通省への飛行許可が必要なケースあり
- 天候制限:強風・雨天では飛行できない
- 万能ではない:内部の腐朽や小さな劣化はドローンだけではわからない
そのため、住宅ケンコウ社では「ドローンによる外観調査」と「専門家による詳細調査」を組み合わせ、精度の高い診断を実施しています。
住宅ケンコウ社のドローン検査
当社では、以下のような形でドローンを活用しています。
・ホームインスペクション+ドローン撮影
建物全体の状況をレポート化し、写真付きでご提出。
・外壁塗装・屋根リフォームの事前診断
劣化の程度を「見える化」してから工事をご提案。
・シロアリ調査や耐震診断と併用
外部劣化と内部劣化の両面から建物を評価。
このように、ドローン検査は単独のサービスではなく、住宅診断やリフォームの入り口として非常に有効です。

まとめ
ドローン検査は「安全・迅速・見える化」という大きなメリットを持ち、これからの住宅検査の新常識になりつつあります。
ただし、万能ではないため、専門家の調査と組み合わせてこそ本領を発揮します。
住宅ケンコウ社では、ドローン検査を取り入れた総合的な住宅診断を行い、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをしています。
屋根や外壁の点検、リフォーム前の診断、中古住宅購入時の不安解消に、ぜひご活用ください。
